右肩上がり継続中
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さとっち
2009年03月31日 08:42 visibility128
札幌での劇的な勝利から中3日。移動日を入れると実質2日後の試合のような感覚だと思いますが、昇格争いという意味では、札幌に続き好敵手としてあげられる仙台が、ホーム3戦目5節の対戦相手。今年の仙台はと言えば、CBに横浜FCから獲得のエリゼウ、FWにレフティテクニシャンとの前評判高い、マルセロ・ソアレスという選手を獲得し、昨シーズン3位、入れ替え戦出場も磐田に惜敗の悔しさをはらすために、戦力の上積みをして今シーズンを迎えました。
一時リャンがJ1へ移籍かとの噂があり、色めき立ちましたが、結局残留を選択したようで、新規加入選手がそのままプラス戦力となっていますので、一番の得点源を失ったうちとの対戦は、今シーズンを占う上でも重要な意味をもった試合となります。ここまでは、鳥栖札幌に勝利、岡山とは引き分け、前節のホーム宮城スタジアム、雪の中で行われた甲府との一戦では、エリゼウのトラップミスから失った1点を返せず、惜敗したものの、勝ち点差をこれ以上広げられまいとの思いで平塚に乗り込んできた事でしょう。
仙台産マグロ解体ショーで迎え撃つ、湘南のスタメンイレブン、ベンチメンバー(ケイ、島村、中村、亮太、ツット)は2節から変動なし
田原
阿部 アジ
寺川 坂本
雄三
鎌翔 ジャ 村松 臼井
野澤
仙台は、ソアレス、パクが先発の現状ベストと思われる布陣のようです。
ソア 中島
リャ 関口
斎藤 富田
パク 渡辺 エリ 菅井
林
サブは、萩原、田村、千葉、永井、田中(J初ゴールをうちからあげてる)
この試合にかける思いを伝えようと、選手入場時の演出も、左端に「One Love!」サポーターの真ん中には歴史のあるチームエンブレムを、その間を520本の青と緑の旗で埋めるという、比較的大がかりなものになりましたが、連勝中のせいか、直前の枠割分担となっても、みんなあわてることなく落ち着いていたのが印象的でした。私の持ち場の旗が破れかけていたのは焦りましたが・・・。
試合の方は、開始から攻勢に出る湘南、中盤で網を張った仙台が、こちらが中盤のパス回しから勝負のFWへの楔パスを送ると、それをDF/MFではさんで奪い、攻撃がオンになるという展開で進みます。ゲームプランとしては、敵将手倉森監督の意図、リスクを避けて勝負に徹する事が強く感じられるものでした。
仙台の攻撃は、インターセプトに成功した瞬間に、パクや関口、中島、ソアレスを中心に湘南ゴールに迫りますが、菅井とリャンに、どうもいつもの積極性がなく二人ともプレー位置が低く、ボランチもあまり攻撃参加するわけでもないので、あまり仙台らしい怖さを感じることが無かったように思います。特に、今シーズン新加入のソアレスが、ボールの収まり所、攻撃の起点として機能していなかったことが、仙台の攻撃から獰猛性を奪っていた気がします。
さて、湘南の攻撃は相変わらずマーカーを背負っていても、スペースが少ししかなくても、パスまたはドリブルで、リスキーかつスリリングな前進を続けて行きますので、中盤のワンタッチパスが繋がると、即ビックチャンスにもなるし、カットされれば、即大ピンチにもなるという、2009年度版、湘南のサッカーは、相手が変わってもそのゲーム展開は変わりません。
私が思うに、ここまで偶然性の高い勝ち点3を獲得し続けているのは、そうした前進に対する挑戦的な姿勢を、ピッチに立ったメンバーが共有している事が一つの原因である気が、強くしています。カットされれば、即ピンチとなる事は承知の上で、勝負を仕掛け続けていく。相手もそれをわかって、そこを狙ってくる。それでもあえて仕掛ける。
まだまだ熟成の域には程遠いので、失敗に終わる事も多いですし、位置が悪ければ、決定的なシュートを許す事も多いのですが、守備陣も攻撃陣と狙いを共有しているので、功から守への切り替えが早い、そして対面する選手のプレーを完結させないよう一人一人の集中のレベルが高いので、ギリギリのところで、シュートブロックする事が出来る、またはつめられた相手のラストプレーの精度を下げることに成功しているように思います。
先制点のシーンも、そんな積極的なプレーが生んだCKから、このところ、左は任されている坂本から鋭く速いボールが、PKスポットに向って落ちていく所を走り込んだ田原の、身体能力を生かした高い打点のヘッドにドンピシャであったもの。ネットに突き刺さるという表現通りの素晴らしいゴールでした。
リードを許した仙台も、修正は早く、後半開始から機能しないソアレスに代えて、田中。15分にはやはり、効果的なプレーはあまりなかった中島に代えて永井、惜しみないアップダウンと、積極的な仕掛けで幸平をある程度抑え込むことに成功していたパクに代えて田村を矢継ぎ早に投入。やや受けに回らざるを得なくなった、湘南も残り15分からは、ルーチンの田原→ツット、寺川→亮太の交代策を切ります。
亮太の積極的なプレーから追いつきたい仙台、2点目を取って試合を決めたい湘南のスリリングな試合展開は、時間経過も早く、最後はエリゼウも上がりっぱなしとなった仙台の猛功も、かえって持ち味のSBの上がりを制約することになってしまったため、ロスタイムの時間をつかったアジ→裕也の交代で、どこにそんな時間があったのか謎であった4分という長い時間も危なげなく経過、5連勝を達成する事に成功したのでした。
前述のように、攻撃の連動はまだまだですし、ツットのコンディションもトップフォームにはほど遠く、中3日だと寺川も雄三も辛そうでしたが、それでも5連勝。チームとしての戦い方を構築しながら、結果も出るという存外の展開ではありますが、気を抜いたとたんに逆の状況になることも全員わかっていると思います。
そういう意味では次の対戦相手がアウェイ鳥栖というのも、集中を継続するには良いカードと言えるかと。土曜の遠方では参戦叶いませんが、商店街に娘と繰り出そうかと思っています。
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