風景

  • よしお
    2010年07月10日 08:04 visibility42

昨日はBunkamuraに美術展に行ってきた。


 


 


観たのは「ストラスブール美術館蔵 語りかける風景展」という催し。


ここではコロー、モネ、シスレー、シニャックなどフランスの画家の作品を中心に見ることができた。


 


 


窓や人物、水、木といった風景のなかから切り取ったモチーフをテーマごとに分類して展示していたので、観る側にとっては視点をずらしながら鑑賞することができてよかったように感じた。


 


 


なかでも印象に残ったのが、


ポール・シャニックの点描手法による「アンディーブ、夕暮れ」。


夕暮れの感じの色合いが複雑で味があってとてもよかった。


 


 


あとは、ワリシー・カンディンスキーの「サン=クルー公園」かな。


カンディンスキーは抽象絵画の創始者と言われる人だけど、重みのある風景画を描いていました。


 


 


振り返ってみれば、若かりし頃にヨーロッパを旅行したとき、


フランスの片田舎に行ってみたいという遊びゴゴロで行った街がストラスブールだった。


 


 


ちょうどパリからミュンヘンに向かう列車の途中で下車し、立ち寄ったように思います。


ただ、歩いた街の印象や出会った人、食べたものなど、ほとんど記憶にとどめていないので、自らの記憶装置の拙さを嘆くばかりです。


 


 


でも今回、こうしてかつて訪れた街の美術展に足を運ぶことができて、何だか感慨深かったのも事実です。つながったと、感じているから。


 


 


時代とともに風景は移ろい、姿や形を変えていくのだろうけれど、


絵画に描かれたり、自分の目で見たことを、しっかりと”語り合える”ようにしなくてはと思った次第です。

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