巨人3-2広島 高橋由がこのゲームも残りシーズンの巨人も救った!

先発は,なんと中1日で東野。

これはつまり,2日前に東野を交代させたときに,この試合の先発のことを何も考えていなかったのでしょうね。苦し紛れの策でしょう。原監督は,「2日前のゲーム中で決めていた。」なんて,監督インタビューで言っていたけれどほんまかいな?2008年の終盤に,東野が広島戦で中継ぎで投げた翌日に連投で先発して完投勝利をあげたことを思い出して,イチかバチかで先発させたのでしょう。

東野は,毎回ランナーを出す展開ながら,3回の2失点のみで抑えて6回2失点と試合を作り,原監督の賭けに応えました。原監督にも,東野を6回まで引っ張った所に,2日前にはなかった「我慢」が見えました。東野がなんとか,先発枠にとどまった試合でした。

8回表,2-1で1点リードされている展開で越智が招いたピンチで山口を投入して0に抑えたこと。その裏,二死二塁のチャンスで,2塁ランナーを鈍足の阿部から(阿部よりは速い?)實松に代えて亀井のタイムリーで追いついたことは采配がさえました。「9回1イニングなら,捕手は實松で行ける」という起用ができたのは,實松を今まで使ってきたからでしょう。もちろん,8回二死から広島が投入してきたサファテ投手を打った亀井も見事でしたが。

9回は残り時間を見ながら,山口が二死をとったところで延長はないと見込んで,栗原選手のところで久保を投入。久保は栗原に2塁打を打たれたものの,その後を抑えて「負けのない」状況で9回裏へ。

 9回は,藤村が先頭でヒットで出塁し,途中出場の寺内がきっちりバントで送って一死二塁。その後二死1・2塁となって高橋由。サファテの速球をコンパクトに振った打球は,前進守備のセンターの頭を越えてサヨナラヒット。2塁ランナーの藤村が腕を突き出して大喜びでホームに戻って来て,次打者の坂本と一緒になって,ベンチ全員で高橋由を迎えに行く様はチームの一体感を示すものでした。

 2日前の試合でバラバラになりかけたチームを,高橋由が救ったともいえます。そういえば,2日前のゲームでも,ファインプレーと本塁打を打って奮闘していたのは高橋由でした。

 高橋由,ありがとう。これでなんとか巨人も,「チームとして」残り試合を戦えるでしょう。

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