勝ちパターンの中継ぎと抑えに要求される資質

抑えの基本的な役割
・僅差で勝っている時に,9回のイニングの頭(ランナー無しの状況)から登板して抑える.

楽な点:ランナー無しで登板できる.
    通常1回だけ抑えればよい.
    出番が最終回でしかも勝っている時だけなので準備がしやすい.
      (準備するのは,1回だけでよい.)
    勝った場合に最後のマウンドにいるので皆の祝福を受ける.
しんどい点:負けた場合に全責任を負う形になる.

勝ちパターン中継ぎの基本的な役割
・同点~僅差で勝っている時に,試合後半に出てきて1/3~3回を抑える.

楽な点:抑えほどには負けた時の責任が明瞭ではない.
しんどい点:抑えほどには勝った時の責任が明瞭ではない.
      ランナー有りで登板するケースも多い.
      出番がいつなのか読みにくいので,準備が難しい(何度も準備しなくてはならない)
      いつまで投げるかがよくわからないので体力配分が難しい.

ということで,精神的なものを除けば,抑えより(勝ちパターンの)中継ぎの方がきついことがわかる.良い中継ぎがいれば,先発投手を引っ張ることも可能である.なぜなら,先発を引っ張った結果,試合終盤の任意の回でピンチになっても,その中継ぎが抑えてくれるからである.したがって,試合の動向を決める上で中継ぎの方が抑えより重要なのである.

だから,原さんは久保を再び中継ぎに戻そうとしているのだろう.抑えは,ロメロ・(新外人の)マンソン・東野あたりで何とかなると踏んでいるのだろう.

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