ボウカー獲得について(1/15, 280,094,野球5,総合11)

ボウカーは1983年生まれで,2012年末で計算すると29歳.外野手登録だが1塁も守れる左打ちの強打者タイプの選手のようだ.去年は主に3Aでプレーし,打率3割,15本塁打,76打点とのことである.年俸は6000万円ということらしいから,格・年齢・契約金額から考えて,昨年のライアルやフィールズ獲得の意図と同様だろう.つまり,「若手の蓋」ではなく「若手の壁」としての位置づけで,清武路線の踏襲である.率直に言って,この程度の選手(メジャーの1軍半レベルの選手)を抜けないようでは,巨人のレギュラーポジションは取れないという意味の「壁」である.

ボウカーが入る以前の外野手と1塁手の巨人の布陣は以下の通りであった(2011年11月29日の日記と,12月16日の日記参照)..

レギュラー     対抗        控え    
1塁
小笠原(39)    (亀井 )    田中大(24)
         (高橋由)   
外野
長野(28)    谷(39)    
高橋由(37)   鈴木(34)      隠善(28) 
            矢野(32)     加治前(27)  
            橋本(22)     (田中大)
            松本(28)     大田(22)  
            亀井(30)

 昨年の小笠原の成績は「83試合,314打席,打率.242,5本塁打,20打点,出塁率.315」に過ぎない.高橋由も「95試合,301打席,打率.246,15本塁打,37打点,出塁率357」である.もちろん,ファンとして復活は期待したいが,年齢や高橋由の腰痛を考慮すると「不動のレギュラーとしては,あてにはできない」と判断すべきだろう.他方,高橋由・小笠原の本来の実力(3割・30本塁打・100打点相当)に比較して,(昨年の,原さんの起用法のまずさをとりあえず棚上げにすれば)対抗や控えの選手の実力不足は明らかであり,ここに外部補強の選手をいれるのは理にかなっていると考える.

 フロントや原監督のイメージとしては,小笠原と高橋由の二人でレギュラー一人分ということではないだろうか?それに長野を加えて,1塁と外野の4ポジションのうち2枠が埋まり,残り2枠を,ボウカーと対抗・控えの選手で争うことになる.

 問題は,原監督の起用法であろう.当初はボウカーを優先起用するにしても,ボウカーが駄目とわかった時点で2軍も含めた若手にきちんと目がいくかどうかである.原監督は,自分が見た選手しか信用しないので,若手にとって勝負は春のキャンプのみということになる.

 もちろん,ボウカーが化ければ,それはそれで喜ばしいことと考える.巨人が自前で発掘し成長させた外国人選手については,生え抜きと同等の評価を私は与えたい.

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