大竹・片岡獲得を長期的視点から考えてみる。

「若手の伸びしろは計算にいれない。」という視点にたって,大竹・片岡獲得を長期的視点から考えてみます。
 日本シリーズの敗因を簡単に言えば,投では「杉内・ホールトンが駄目だったこと。」,打では「阿部・坂本が打てなかったこと。」ということになります。私は,このことについては,来年については心配ないと思っていましたし,その旨を(投については)日記にも書きましたが,数年先を考えるとこれは結構問題になります。まずは,「投」の方を考えます。

 杉内は来年で34才に,ホールトンは35才になります。この二人は巨人投手陣の最年長です。来年はともかく,数年間というスパンで見ると二人は下り坂に向かっていると考えるべきでしょう。そこで,「杉内(34才)・ホールトン(35才)」の代わりに,「杉内(34才)・大竹(31才)」というペアにしたのだと思います。すでに別の日記でも書いたように,大竹の3年5億という金額は,ホールトンを3年雇用したと考えた時の金額とほぼ同等かそれ以下ですのでコストパフォーマンスもよろしいということになります。

 次は「打」ということで,まずは阿部です。阿部は来年で35才になります。阿部も杉内と同様で,捕手という激務も考慮すれば,数年間というスパンで考えると下り坂に向かっていると考えておく必要があります。2012年~2013年は,阿部を中心にチームを組んできましたが,今後数年間は阿部への依存を徐々に減らしていく必要があります。シーズン中の「村田4番」やシーズン後の村田の主将就任は,その現れの1つですね。打順的にも阿部をクリーンアップからできれば外したいわけですが,その代わりにクリーンアップに入る打者としては村田の次のリーダーであろう長野が最適です。長野の代わりに1番を打つ打者ということで片岡がよいということになります。

 続いて,坂本です。「坂本は,来年で26才だから,長期的に考えても上り調子ではないか?」と思われるかもしれません。しかし,国内FA権についてはあと2年弱で,海外FA権については3年弱で坂本は取得します。もちろん,巨人は全力で引き留めるでしょうが,坂本が出て行く可能性は0ではありません(*)。坂本が抜けた後の二遊間の「大穴感」を防ぐためにも,セカンドに確固としたレギュラーが必要で,それには片岡がよいということになります。


*投手や外野手と違って,MLBで内野手が成功した例は少ないですが(今年の中島も駄目でしたが),井口選手や松井稼選手の例もあります。少なくとも,巨人ファンは(坂本ファンは),「坂本>井口・松井稼」となる可能性があると思っている人が多いでしょう。本人も同じように考えている筈です。

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