巨人交流戦総括:野手編

巨人の交流戦での打撃成績は,チーム打率がロッテ(2割7分)についで二位(2割6分9厘),得点がロッテ(98得点)についで西武と並んで二位(94点),本塁打が1位(22本)です.ちなみに,チーム本塁打の二位は西武で19本です.ただし,ロッテは,まだ,交流戦がもう1試合残っています.

 交流戦では,巨人に効率的に本塁打が飛び出てそれが勝利に結びついたという印象がありましたが,上記の数字はそれを裏付けています.ただし,本塁打二位の西武の場合は,中村選手が12本塁打(1位)を打って一人傑出しているのに対し(チームで中村選手に次ぐのは中島選手の3本),巨人は,阿部が5本で,高橋由・坂本・長野の3人が4本,村田が2本でこの5人でチームの本塁打を稼いでいます.相手投手からみれば,特定のバッター1-2名を抑えればよいというのではなく,5名のバッターの長打に注意しなければならないのでいやでしょう.チームとしてみれば,特定のバッターに依存していない分,より安定して得点が見込めるということになります.

 加えて盗塁が3位(17個)ということで,足でかき回すこともできました.この盗塁も,本塁打と同様に,寺内・藤村・坂本・長野・松本の5人が3盗塁ずつと傑出したランナーがいるわけではありません.特定のランナーをマークすればよいと言うわけではないので,やはり相手投手からみればいやな打線ということになります.

 もちろん,優勝した交流戦を総括するわけですから,よいところが目立つわけですが,多様な得点ができるよい打線になっていると思いますね.懸念は,固まらないセカンドのレギュラー,高橋由の腰痛,(交流戦最終戦を休んだ)村田の故障の程度といったところでしょうか.

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