巨人 セカンド:寺内の充実ぶり

昨日の巨人7-5阪神の試合で、巨人を救った8回表の坂本のプレー(1死満塁のピンチでセンターに抜けそうな檜山選手の当たりを好捕して併殺にしたプレー)ですが、セカンド:寺内の送球も見事でした。坂本のバックトスが絶妙の位置にきたことも事実ですが、間髪を入れずに1塁に送球して併殺を完成させました。

 守備のうまい寺内ですが、セカンドよりはショート・サードの守備の方がスムースです。併殺の際、ショートなら、セカンドベースに入った勢いでそのまま1塁に投げればよいのですが、セカンドの場合はセカンドに入った方向と逆方向に切り替えて投げなければならず、寺内の場合は、1呼吸おいて投げるようなところがありました。それゆえ、シーズン当初は、併殺が取れそうな当たりで何度か1塁をセーフにしてしまっている時があり、それが不満でした。

 まあ、ファンが気付くくらいだから、本人や守備コーチも気付く筈で練習を重ねたのでしょうね。昨日の送球は見事でした。守備においても藤村を上回っていると思います。

 寺内(29才)・藤村(23才)・古城(36才)で争っている巨人のセカンドですが、3人の7日までの打撃成績は以下の通りです。

寺内:128打席112打数34安打1本塁打5打点6盗塁、打率277出塁率331長打率357
   (対右投手:41打数12安打0本塁打4打点、打率293、対左投手:71打数19安打1本塁打1打点、打率268)

藤村:135打席117打数26安打0本塁打1打点8盗塁、打率222出塁率254長打率256
 (対右投手:106打数25安打0本塁打1打点、打率236、対左投手:11打数1安打0本塁打0打点、打率091)

古城:29打席24打数4安打0本塁打1打点0盗塁、打率167出塁率259長打率250
 (対右投手:21打数3安打0本塁打1打点、、打率143、対左投手:3打数1安打0本塁打0打点、打率333)

 盗塁でも寺内とは差がないし、打撃には大差をつけているので、今シーズンの寺内と藤村については、もう決着がついているのではないでしょうか。打席数が少ないものの、古城の成績も寺内を下回っているし、寺内がむしろ右投手を得意としていることを考えれば、年齢も考慮して、(先発投手の左右に関係なく)基本的に寺内をスタメンで起用し、バックアップに古城をおき、藤村は2軍で鍛え直した方がよいように思います。空いた藤村の枠は、「1軍野手育成枠」として、いろいろな選手を試してほしい。

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