巨人で左の強打者が育っていない事とボウカーの抜擢(7/16、315,328、野球2、総合6)

ボウカーが上がる前の14日の中日戦での巨人の捕手・野手のメンツは以下の通りです。

捕手
 スタメン:實松(右)
 控え:阿部(左)・中谷(右)
内野
スタメン:エドガー(右)・寺内(右)・村田(右)・坂本(右)
控え:藤村(左)・古城(左)
外野
スタメン:高橋(左)・長野(右)・矢野(右)
控え:谷(右)・鈴木(右)・松本哲(左)・加治前(右)

この中から強打者タイプ(長打が期待できるタイプ)の打者を抜き出すと

右:エドガー・村田・坂本・長野・矢野・谷・加治前:7名
左:阿部・高橋:2名

となって、左の強打者が少ないことがわかります。スタメンに阿部と高橋がでると、控えには左の強打者がいなくなってしまう。しかも、右には坂本・長野という若手の期待の打者がいますが、左は阿部・高橋のベテラン二人のみという状況です。

ちなみに、2軍の(支配下選手の)メンツで強打者タイプを見ると

右:高橋洸・大田・中井・立岡・山本:5名
左:亀井・石井・田中大:3名

となります。右打者は5人とも掛け値無しに「若手」ですが、左は、若手とよべるのは田中大のみです(隠善と橋本は、好打者タイプと思うのでいれていません)。つまり、2軍の層も薄い上に、そもそも、左の強打者タイプの打者を獲得していないのです。

 巨人と言えば、かつて、右投手(槇原・斎藤・桑田・香田・水野・石毛・木田等)と左の強打者(淡口・柳田・山本功治・篠塚・岡崎・駒田・吉村・松井・清水・高橋由等)を育てるのが得意でした。

 右投手でいえば、最近は東野・澤村・宮國が出てきたのでそれなりの面目を保っていますが、左打者は亀井(30才)以来育ってきていないように思います。本来なら田中大(24才)が出てこなくては行けないのですが、伸び悩んでいます。また、そもそも獲得すら少ないのは、高橋由・阿部がいることに加え、小笠原や李といった大物の左強打者を外部補強したせいもあるでしょう。

 ということでボウカー(29才、左の強打者タイプ)の価値が高くなるわけです。高橋由(37才)は年齢の問題と腰痛を抱えていてこれから夏場を迎えて無理はさせられません。阿部(33才)も腰痛を抱えているので捕手の激務を考慮すると、時々は休ませたい所です。短期~長期にかけて、高橋由・阿部が欠けた時の迫力不足を補うためにもボウカーの存在は重要になります。
 現在、ホールトンがオールスター休みの関係で2軍に降格になっているので、外国人4人枠は「マシソン・ゴンザレス・エドガー・ボウカー」となっていますが、勝っているとはいえ内容の悪いゴンザレス(3勝1敗)を2軍に落としてでもボウカーを1軍に定着させたい所ではないですかね。ゴンザレスは、明日の阪神戦で先発が予想されて、その結果次第ですが、先発5番手として宮國に一定の目処がついたので、適当なタイミングでゴンザレスを2軍に落として、先発6番手が必要になる8月5日のDeNA戦までボウカーを1軍に置くというような事があるように思います。

 もちろん、今年以降のドラフトやトレードでは、左の強打者タイプの選手を獲得すべきでしょう。昨年オフに、中日の育成で戦力外になった小林高也(28才)を獲得しているので、フロントもそのことは自覚しているとは思いますが・・

附記
 小林高也は右打者でした。どうもすみません。ということで、「左打者不足」をフロントは理解していないように思います。黒鯉さん、ご指摘ありがとうとざいました。



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