2012年巨人育成選手回顧その1(星野と成瀬)→2013年の展望はあるか?
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元大阪爺
2012年12月26日 18:42 visibility433
巨人の多くの1軍選手とファンにとっては、今年1年は歓喜の年となったが、巨人の育成選手にとっては厳しい1年であった。昨年オフに、育成選手の創設者および擁護者であった清武氏の解任と追放があり、後任の原沢代表による「第2の二軍の試合数の3割削減」発言があった。今年のシーズンに入って、第2二軍単独の試合数は、昨年の63試合から24試合と3割どころか6割減らされ、オフに入っては育成選手8名の大量解雇があって、昨オフに20名いた育成選手は13名と激減し、原沢代表の「今後、第2二軍単独での対外試合はしない。」という趣旨の発言もあった。
今日から、新人2名を除く11名の育成選手についての今年の成績を回顧し、来季の彼らの展望について考えたいと思う。
星野 真澄(28才)
2012年1軍成績 6試合10回1/3,1勝1H,防御率3.48,WHIP:0.97,四球率*:0.87,三振率*:6.1
2012年2軍成績 11試合10回2/3,1勝1敗,防御率5.06,WHIP:1.31,四球率:1.69,三振率:11.0
*:9回換算。
2009年の育成ドラフト1位の左腕投手。2010年には支配下登録となり、その年にリリーフで34試合1軍で投げている。2011年は不調だったが、今年は腕をやや下げるフォームに変えプロ初勝利をあげ、ヒーローインタビューでは「野球っていいな、と思った。」という名言を残した。しかしながら、その後のピッチングでは安定感を欠き2軍落ち、ケガもあってオフには育成選手に降格となった。星野自身にとっても浮き沈みの激しい年であった。
140km/h台後半の直球が売り物だが、変化球の切れと制球に欠けるので、カウントを悪くして困って投げるストレートを長打されたり、長打を恐れて四球をだしたりというのが2011年までの星野だった。今年は腕を下げた分、スライダーの切れがよくなり、それが上述のように1軍でのWHIPや四球率の向上に役立ったと考えられる。降格後の2軍の成績がよくないのはケガのためと考えられる。したがって、ケガが直れば、現在支配下の辻内・須永・阿南といった今年1軍登板のない左投手より計算ができる。すなわち、ケガさえ直れば支配下昇格の可能性が最も高い投手ではある。とにかくケガを直して、今期の1軍で見せたようなピッチングを再現することが来季の星野に求められる事だろう。
成瀬 功亮(20才)
2012年2軍成績:2試合0回2/3,0勝0敗、防御率54.00、WHIP等は省略
2010年育成ドラフト6位の右投手。高卒投手として宮國と同期である。夏の甲子園で旭川実業高校の控え投手としてリリーフ登板し好投したことが指名につながったと考えられる。2軍の公式戦での成績は上記の通りで評価のしようがないが、フューチャーズ(イースタンチームの混成軍)も含めると10試合にリリーフ登板していて、そのうち5試合では合格点の投球(2回以下なら無失点、3回なら1失点以下)をしている。第2二軍では、2度の先発を含む9試合に登板しているが、先発では結果を出せず、7度のリリーフ登板のうち3試合では合格点だった。
以上の結果からわかるように、まだまだ、2軍のレギュラーとしても力不足だが、登板機会は与えられており年齢も若いので引続き来季もチャンスは与えられるだろう。来季の支配下登録は無理だと思うが、当面は、2軍のレギュラーを目指すことになるだろう。
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