2015年巨人戦力外第1弾

 巨人は10月1日付けで,3名の支配下選手(青木・横川・坂口)を支配下選手としては契約を結ばないとし,5名の育成選手(田原啓・成瀬・田中太・芳川・高橋洸)の5名を自由契約としました.この発表の仕方ですと,8名とも育成選手としての契約の可能性は残されていますが,「1軍の選手としては当面戦力外」ということですから,タイトルは「戦力外」としています.今年度の戦力外予想は,投手については,7月18日に,捕手・野手については7月26日に行っていますので,適宜それを参照して下さい.同予想では,戦力外の可能性のある投手として久保・福田・野間口・阿南・江柄子・田中太・青木・田原啓を,捕手・野手では,フランシスコ・セペダ・隠善・大塁・アンダーソン・金城・横川・カステヤーノス・高橋由の名を上げています.

 以下,各選手について簡単にコメントします.括弧内の数字は年齢で今年末でカウントしています.

*支配下選手
青木(34)
・左のリリーフ投手として,山口(31)・高木京(26)・戸根(23)で当面まかなえると判断したということだろう.特に戸根とキャラが被り,戸根の方が若いので青木がはじかれたのかもしれない.独特のタイミングで投げる左の変則派投手であり,慣れない打者(特に左打者)は打つのが難しい.左のリリーフ投手が足りない球団はたくさんあるので,どこかの球団が支配下選手として採用するのではないか?個人的には,古巣の広島が有力な気がする(黒鯉さん,いかがですか?).

横川(31)
・左の代打要員として(守備の下手さも含めて)堂上(30)と完全にキャラが被るのではじかれた形.イースタンでは3割を越える打率で打ちまくっていたのに1軍昇格はなかったので早くから来季の構想からは外れていたのだろう.巨人には左の代打というと高橋由(来年は阿部?)もいるので,育成選手として残っても巨人では望み薄である.DH制のあるパリーグ(古巣の楽天?)に行くのではないかと思う.

坂口(25)
・7月時点では想像していなかった.1・3塁を守れる右の強打者として岡本(19)に目処がつき,他に中井(26)や大田(25)もいるので外れたということだろう.茶柱さんによると,坂口は入団2年目に野球外のことで「やらかした」可能性があるとのことだったので,それも影響しているかもしれない.まだ若いし,右の強打者を育てたい球団が取ってくれるのではないかと予想(希望)する.

*育成選手

田原啓(21)
 茶柱さんらのレポートにもあるように,今年大きく成長した左投手.ただし,育成3年目なので,いったんは自由契約にする必要がある.巨人は,引き続き育成選手としての契約を希望していると思われるが,支配下選手として獲得しようとする球団が現れるかもしれない.

成瀬(23)
 支配下と育成という違いはあるものの,澤村・宮國・田中太・小山と同じく(巨人にとっては当たり年だった)2010年ドラフト組.徐々に成長してきて,球に力もあり,巨人の2軍で抑えをやるのじゃないかと個人的には期待していたが今年は伸び悩んだのが残念である.

田中太(22)
 成瀬同様2010年ドラフト組.昨年オフに支配下から育成になったので,規定により自由契約をいったんする必要がある.球威はあるが,球が見やすい投げ方のため,コーチや監督(原さん含む)にフォームをいじられて苦労を重ねてきた.結局,入団時のフォームに戻し,球威ももどったが,球威の割には空振りが取れないという欠点も残っているように私には思える.こういう投手を,他球団も含めてどう評価するかということに興味がある.

芳川(22)
 パンチ力のある打撃が魅力の捕手だが,使われ方を見ていると,2軍でも3軍でも,捕手以外のポジション(DHや1塁など)で使われることが多い.首脳陣の中では捕手としての評価が低いように思われる.肩は強いのでリードに問題ありということだろうか?

高橋洸(22)
 昨年オフに支配下から育成になったので,規定により自由契約をいったんする必要がある.今年は,2軍で代走のスペシャリストとして走塁にキレを見せてきたが,終盤に故障してしまった.また,内野も外野も守れる.ただ,1軍の戦力として考えた時にもの足りないのも事実である.

*なお,報道によれば,久保も来季構想から外れているらしい.本人は現役続行を希望しているとのこと.

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