巨人5－5オリックス　坂本のツーランで追いつくも引き分け．村田交代は原パフォーマンス？

内海の序盤の二失点は，村田と立岡のエラーに足を引張られたもので同情の余地有り．また，6回の同点本塁打もまあ，我慢しよう．ただ，その後，ガックリ来たのか100球越えてエネルギー切れなのか，3連打と遊ゴロで2点取られたのはいただけない．この回は粘って欲しかった．

内海の後は，笠原・西村・山口・高木京とつないで無失点．笠原は2点負けている気楽な展開とは言え，オリックスの恐いクリーンアップ（バルイディリス選手・李選手・糸井選手）を3者凡退に打ち取ったことが評価できる．また，延長12回表の高木京も，李選手・糸井選手・深江選手を3者凡退で打ち取ったのは見事だった．11回表の山口が０に抑えたものの二人ランナーを出したので危ないとみて，12回は（山口にイニングまたぎをさせず）高木京を起用した首脳陣もよい采配だったと思う．「悪い時の山口＜高木京」という図式ができただけでも，今後の采配に幅ができると思う．

打つ方は，松本が5安打2盗塁，坂本が同点本塁打を含む2安打2打点，亀井が1安打1四球1犠打と結果を出したが他がちょっとしょぼかったかな．特に長野は5打数無安打で途中で矢野に代えられたし，阿部も初回こそ逆転の2点2塁打を打ったが，その後は全部凡退と尻すぼみだった．

　村田の1回での途中交代が話題になっているが，私は，原さんのパフォーマンスだと思いますね．前から1度「1塁：小笠原，3塁：ロペス」というのを試してみたかったのでしょう．村田への遠慮があってなかなかできなかったが，1回表にエラーして1回裏に3球三振したのでよい口実ができたとばかりに実行したのだと思います．他方で「村田さんも代えられるんだ」というチームへの引き締め効果も図ったのでしょう．村田は体よくスケープゴートにされたのだと思います．それでも，中井に代えられたらプライドが傷ついたと思いますが（大先輩の）小笠原が出てきたのでショックは少ないと思いますね．

引退した金本さんが，解説の席で原監督を「選手との距離感を持つのがうまい監督と思いますね．選手は原さんを恐がっていると思いますよ．」という趣旨のことを以前言っていたのが印象に残っています．勝ち続けるためには，選手にとって監督は恐い存在である必要なのは，明らかですからね．
（恐い監督代表：V9を果たした川上さん）

おまけ
「和田監督と選手との距離感はどうだったですか？」という突っ込みを，そのときのアナウンサーが金本さんにしていたら面白かったでしょうね．