巨人2013年オフ戦力外予想 投手編(7月20日版)

全般的な状況
 ・育成選手の契約は原則3年なので、育成3年目の選手はオフに戦力外になる可能性がある。
 ・1軍戦力となる若手右投手が多い。したがって、同年齢で結果の出ていない右投手は危ない。
 ・左投手は数はいるが、1軍戦力になっているのは、ほぼ30才以上の投手に限られる。したがって、30才未満の左投手の選別は右投手とは逆に甘くなりえる。

年齢は2013年末時点で計算。

投手年齢分布(下線は育成、赤字が戦力外候補:支配下7名,育成3名)

右投手
20:田中・森
21:宮國・成瀬
22:一岡・リン・笠原
23:土田
24:菅野・田原誠・小山
25:澤村
26:雨宮
27:江柄子
28:西村
29:マシソン
30:福田・越智・野間口
31:香月
32:アコスタ
33:久保
34:ホールトン

左投手
19:今村・田原啓
20:松本竜
21:公文・渡辺
22:
23:
24:高木京・柴田
25:
26:辻内・岸
27:
28:須永
29:阿南・星野
30:山口
31:内海・高木康
32:青木
33:杉内

成瀬(育成,21才、右)
 育成3年目の右投手。今期は怪我でイースタンでも登板なし.高卒なのでまだ21才と若いが、同期ドラフト組には宮國・田中太一と二人の高卒右投手がいて、宮國が傑出した成績を出している。「宮國が結果をだしているし、他に二人も同年齢の投手はいらないね。」という発想をフロントがすることはありえると思う。

リンイーハウ(22才、右サイド)
 22才だが巨人が中卒で台湾からつれてきたので育成選手時代も含めるともう8年目。巨人の台湾選手青田買いの最後の一人であるが伸び悩んでいる。素質はあるが、メンタルの面で問題有り。舎人さんが書いていたが、日本の高校野球(の厳しさ)を経験していないためかとも思われる。右サイドから150km/h台の速球は魅力十分だが、いつまで球団が我慢するかは微妙。

雨宮(育成,26才、右)
 育成2年目の右投手だが年齢がすでに26才で後がない。今季は、最初は2軍の先発ローテーションに入っていたが5月に不調になりその後リリーフに回された。それなりに結果は出してはいるが、彼の1-2才下に、澤村・小山・田原・菅野がいるし、その下には宮國に加え一岡・笠原・土田という有望株もいるわけで、少々の結果で球団が納得するとは思えない。

江柄子(27才,右)
 よいときの直球と変化球の切れは上原のようだがそれが長続きしない.2軍の先発投手としてまずまずの結果を出していてまだ2年目なので大丈夫とは思うが,雨宮のところで書いたように,すぐ下に有望な投手が多いので,編成としては雇っておくメリットがあまりないというのも事実である.

野間口(30才、右サイド)
 未完の大器も9年目で30才となった。3年目の2007年の4勝0敗、防御率1.80がキャリアハイのままである。2010年の秋季キャンプからサイドスローに取り組んでいるが結果が出ていない。2004年ドラフトの自由枠とはいえ、そろそろ球団も待つのをやめるのではないかと思える。トレード相手がいなければ戦力外か。ただし、自由契約になれば、拾ってくれる球団はあるだろうし、その球団で化ける可能性もある。

香月(31才,右)
 シュートとスライダーを駆使して味のある投球をするが,今年は「飛ぶボール」なだけに球威のないのがつらい.2軍で現在は抑えとなってはいるが,完璧におさえているような感じではない.田原誠とキャラがかぶり,田原誠の方が若いだけに,彼が1軍に定着するようだと香月の出番はなくなる.

アコスタ(32才,右)
 西村・マシソンあたりの「保険」として獲得したのだろうが,西村・マシソンが安定している一方,アコスタの方は不安定である.西村・マシソンよりできが悪くて,給料が高くて(推定年俸1億円),年齢も上なわけで,今のままでは,オフに大幅減額で再契約か戦力外だと思う.

辻内(26才、左)
 ドラ1で8年目を迎えるが、度重なるケガで1軍登板無し。その上、今回はケガで療養中に太ってしまったとのこと。舎人さんが再三指摘するように精神的な甘さを克服できていない。トレードに応ずる球団もないだろう。オフによくて育成落ち、悪ければ解雇。

岸(26才、左)
 育成2年目の去年に支配下登録された苦労人だが、今年はケガで2軍でもほとんど登板がない。左の変化球投手だが、トレードで入ってきた同タイプの阿南(29才)が結果を出しているだけに影が薄い。このままでは、オフに育成落ちか戦力外の可能性が高い。

星野(29才、左サイド)
  2009年育成1位、2010年に支配下登録選手となり、左サイドに投げ方も変え、昨年はプロ初勝利を上げるが、その後ケガでオフに育成落ち。今年の5月にイースタンで復帰登板を果たすが球威が戻っておらず、打ち込まれるケースが増え7月は登板すらない。左の変則左腕では青木(32才)が結果をだしており、須永(28才)もいる。かなり危ないように思う。

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