一昨年のドラフト（2011年ドラフト）を、各選手の2012-2013年出場試合数で評価する．

2011年ドラフトを、2012-2013年の1軍での出場試合数で評価します(2011年ドラフトの，2012年試合数による評価はこちら）．この2年間で戦力になったかどうかという観点から見た評価ということになります．採点の基準は以下の通りで，2012年ドラフトの評価や2011年ドラフトの去年の評価と同じです．

投手

主力：リリーフで40試合以上、先発で20試合以上登板

準主力：リリーフで20-39試合、先発で10-19試合登板

控え：リリーフで10-19試合、先発で5-9試合登板

（リリーフと先発の両方をやっている投手は、先発の試合数を2倍にしてリリーフ換算して判断）

捕手･野手

主力：120試合以上出場

準主力：60-119試合出場

控え：20-59試合出場

点数

主力：4点、準主力：2点、控え：1点で計算して合算。

・セリーグ

巨人：5点（2012年）＋4点（2013年）　合計9点

　2012年　準主力：高木京投手・田原投手，控え：江柄子投手

　2013年　主力：高木京投手

阪神：1点（2012年）＋3点（2013年）　合計4点

　2012年　控え：伊藤隼野手

　2013年　準主力：松田投手，控え：伊藤隼野手

広島：6点（2012年）＋8点（2013年）　合計14点

　2012年　主力：野村投手，準主力：菊池野手

　2013年　主力：野村投手，菊池野手

中日：5点（2012年）＋9点（2013年）　合計14点

　2012年　主力：田島投手，控え：高橋周野手

　2013年　主力：田島投手，準主力：高橋周野手，西川投手，控え：辻投手

DeNA：1点（2012年）＋1点（2013年）　合計2点

　2012年　控え：高城捕手

  2013年　控え：高城捕手

ヤクルト：1点（2012年）＋5点（2013年）　合計6点

　2012年　控え：比屋根野手

  2013年　準主力：木谷投手，比屋根野手，控え：古野投手

・パリーグ

楽天：4点（2012年）＋4点（2013年）　合計8点

　2012年　準主力：釜田投手，控え：岡島捕手・島内野手

　2013年　準主力：岡島捕手（野手）・島内野手

西武：6点（2012年）＋7点（2013年）　合計13点

　2012年　主力：十亀投手，控え：小石投手・永江野手

　2013年　主力：十亀投手，準主力：永江野手，控え：小石投手

ロッテ：12点（2012年）＋12点（2013年）　合計24点

　2012年　主力：藤岡投手・益田投手，準主力：中後投手・鈴木野手

　2013年　主力：藤岡投手・益田投手・鈴木野手

ソフトバンク：2点（2012年）＋6点（2013年）　合計8点

　2012年　準主力：武田投手

　2013年　主力：嘉弥真投手，準主力：武田投手

オリックス：10点（2012年）＋15点（2013年）　合計25点

　2012年　主力：川端野手，準主力：海田投手，控え：安達野手・縞田野手・小島野手・佐藤達投手

　2013年　主力：海田投手・安達野手・佐藤達投手，準主力：川端野手，控え：縞田野手

日ハム：5点（2012年）＋1点（2013年）　合計6点

　2012年　主力：森内投手，控え：近藤捕手

　2013年　控え：近藤捕手

2012-2013年試合出場数からみた各球団の2011年ドラフト評価の順位

1位：25点：オリックス（昨年時点で2位）

2位：24点：ロッテ（昨年時点で1位）

3位：14点：中日（昨年時点で5位），広島（昨年時点で3位）

5位：13点：西武（昨年時点で3位）

6位：9点：巨人（昨年時点で5位）

7位：8点：ソフトバンク（昨年時点で9位），楽天（昨年時点で8位）

9位：6点：日ハム（昨年時点で5位），ヤクルト（昨年時点で10位）

11位：4点：阪神（昨年時点で10位）

12位：2点：DeNA（昨年時点で10位）

・たぶん，このような作業を最低でも5年くらいやらないと，ドラフトの評価などできないでしょう．実際，過去のドラフトについてやろうと思ったのですが，こんな簡単な判断基準でも5年以上やろうとすると結構大変なので諦めました．

・オリックスとロッテが上位ですが，こちらについてはもう少し様子を見たいと思います．3位までに入った4チームの中で，５年後以降も2011年ドラフトの評価が髙いと言えそうなのは（私見では）広島のみです．野村投手・菊池選手が，5年後の時点でも主力選手でいるように思うからです．他はわかりません．

・最下位のDeNAについては，2011年ドラフトは「横浜」から「DeNA」への移行期で，きちんとした戦略が立てられていなかったように思います．2011年は最下位だったにもかかわらず，高校生をたくさん獲得したので，一部のドラフト雑誌で評価が高かったですが，戦略が立てられないので「とりあえず高校生を取っておこう．」という程度の方針だったように私には思えます．