セリーグCS2を振り返る.
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元大阪爺
2013年10月20日 00:35 visibility265
原監督自身が言っているように,初戦をとれたのが大きかった.ポイントとなる原監督の賭け(采配)が初戦と2戦目で合計4つあったように思います.
初戦:ポイントとなる2つの賭け.
・4回裏,1点差とし,二死満塁のチャンスのところで内海の代打に石井を出し5回表から澤村を出した所.
内海との信頼関係がなければできない采配.5回表の澤村はピンチを迎えて危なかった
が何とか0に抑え,6回は3者凡退.すると,6回裏に坂本の本塁打が飛び出して同点に追 いついた.
・7回表から山口を投入した所.
すでに澤村を出しているので,ここで山口を出すと延長戦になったときに投手が足りなくなる恐れがあるが澤村の続投を避け,あえて山口を投入した.山口は7回表を0に抑えたら,7回裏に村田のタイムリーがでて1点勝ち越し.
*これで普通に8-9回は,マシソン・西村とつないで逃げ切り.ただし,9回の西村はかなり危なかったけれど・・.ということで2つの賭けに勝ち,最終回は坂本のファインプレーもあって紙一重で初戦を取ることができた.
第2戦
初戦をとることでアドバンテージを含めて2つ星をリードできた.前田投手相手に無理に勝ちに行く必要がなくなった.それが以下の2つの賭けを生んだように思う.
・3回裏の1死1・2塁のチャンスで,2番寺内に「打て」の指示.その時点で,3番阿部の調子が上がっていなかったとはいえ,初戦は4タコで,この日も第1打席は三振だった寺内に普通なら「打て」はないだろう.初戦を取った余裕から出た指示だとは思うが,それが3点本塁打という最高の結果となった.
・完封目前の菅野が9回一死満塁のピンチを迎えたが続投させたこと.これも初戦を取っている余裕からだろう.
*ここでも2つの賭けに勝ち,しかもリリーフを一切使わずに王手をかけることができた.なお,前田投手が中4日でなく,休養十分なら3点とれたかどうかは不明でCS2から登場という巨人の日程の有利さを生かした.
第3戦
・不安視された杉内が7回を1失点に抑えたということで勝負ありか.
・2戦目まで不調だった阿部が2本タイムリーを打って盤石という感じ.
全体の感想.
・巨人は,先発は3人(内海・菅野・杉内),リリーフは4人(澤村+SKY)の7人しか出していない.良い投手しか出さずに済んだので,投手力の強さが目立つ形となった.ただし,この7人以外の投手が出ていたらどうなっていたかはわからない.
・これだけ采配がズバズバ当たった(選手が起用に応えた)ことが,
「昨年のチームよりも、この2013年度のチームは強いです.」という原監督の発言につながったのかもしれない.
・菅野の第2戦の初完封は見事だった.ポストシーズンで「ギアをもう一つ上げられる」ことを示したわけで,すごい投手である.
・2戦目に本塁打を含む2安打3打点の寺内は,第3戦でも2安打・1犠打と活躍した.打撃について何かをつかんだのかもしれない.守備でもいいプレーがあったし,これで日本シリーズでのセカンドスタメンと2番打者も決まりだろう.
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