2006-2007年の巨人のドラフトを、各年の出場試合数で評価する.

さかのぼるほど作業量は増えますが,面白くなってきたので2006-2007年もやってみます.区分および点数の付け方については10月22日の日記をご覧ください.2006-2007年ドラフトは大社ドラフトと高卒ドラフトを分けてやっていることに注意して下さい.細かいことは忘れましたが,大卒・社会人ドラフトで希望枠や1位で選手を獲得すると,2位の順番では選手を獲得出来なかったようなので,ドラ2や高卒ドラ2の選手が以下ではいません.

評価は点数が6-10点なら○.3-5点なら△.2点以下ならX

2006年巨人ドラフト
大社ドラフト
希望:金刃憲人(大卒左投),3:上野貴久(社卒左投),4:円谷英俊(大卒野手),5:深沢和帆(独立左投),6:寺内崇幸(社卒野手),7:深町亮介(大卒右投)
高卒ドラフト
高1:坂本勇人(高卒野手),3:田中大 (高卒野手),4:伊集院(高卒捕手)
育1:鈴木 誠(社卒左投),育2:下山 学(大卒野手),育3:松本哲也(大卒野手),育4:隠善智也(大卒野手)

2007年:主:金刃.4点 評価:△
2008年:主:坂本,準:寺内,控:金刃・隠善.8点 評価:○
2009年:主:坂本,松本,準:寺内.10点 評価:○
2010年:主:坂本,準:松本・金刃,控:寺内.9点 評価:○
2011年:主:坂本,準:寺内・金刃,控:松本・田中.10点 評価:○
2012年:主:坂本,準:松本・寺内,控:隠善.9点 評価:○
2013年:主:坂本,準:松本・寺内・金刃(楽天).10点 評価:○

*大社ドラフトは即戦力投手.高卒ドラフトは野手というドラフトだった.2年目から坂本が主力に定着.寺内・松本というところも準主力レベルで頑張っている.初年に主力先発投手となった金刃は,その後伸び悩みながらもそこそこ働き楽天にトレードされてリリーフとして復活した.隠善や田中も控えとして戦力になった時期があり,質量とも成功したドラフトであったといえる.

2007年巨人ドラフト
大社ドラフト
1:村田 透(大卒右投), 3:古川祐樹(大卒左投),4:加治前(大卒野手)
高卒ドラフト
1:藤村大介(高卒野手),3:中井大介(高卒野手),4:竹嶋祐貴(高卒左投)
育1:籾山幸徳(大卒野手),育2:西村優希(高卒右投),育3:谷内田(高卒捕手)

2008年:主:控:加治前.1点 評価:X
2009年:主・準・控なし.0点 評価:X
2010年:主・準・控なし.0点 評価:X
2011年:準:藤村.2点 評価:X
2012年:準:藤村.控:加治前.3点 評価:△
2013年:控:藤村・中井.2点 評価:X

*2006年にひきつづき,大社ドラフトは即戦力投手.高卒ドラフトは野手というドラフト.村田と古川がこけたこともあって今までの評価は低いが,4年目の2011年から藤村が,6年目の2013年から中井が戦力となり始めた.加治前も地味ながら頑張っている.来年度以降の中井・藤村が主力として(加治前は準主力として)1軍に定着できるかどうかに,この年のドラフトの評価はかかっている.ちなみに,この3選手以外の選手はすでに戦力外となっている.

全体として
・2006年ドラフトは文句なしの成功ドラフト.
・2007年ドラフトは,今後の中井・藤村・加治前の活躍次第.最初の3年だけで評価するならまったくの失敗ドラフトだった.ドラフトは,やはり10年位見ないと評価出来ない感じ.
・2006年の巨人はBクラスだったのに,坂本や田中大といった高卒野手を獲得したのは大社ドラフトと高卒ドラフトが分離していたおかげもあるだろう.批判があってやめてしまった分離ドラフトだが,「即戦力か将来性か」ということで悩まなくて良い分,(逆指名や希望枠がなくても)球団にとってはメリットのあった制度だったように思う.

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