阪神とのCS第1ステージを振り返って(10/18,182435,10)

・投手起用について
過去のCSや日本シリーズで相手にやられた起用を取り込んでいる気がした。
第2戦:先発は内海(左腕)と思わせておいて朝井を起用←2007年のCSでの中日戦で,先発は右腕と思い込んでいたら小笠原投手(左腕)を使われて敗戦したことから。
第1・2戦:本来先発の,ゴンザレス・グライをリリーフで起用。←2008年の日本シリーズで,西武に岸投手をリリーフに使われて敗戦したことから。ただし,この手は,6連戦ということで先発の5人確保が必要なCS第2ステージでは,使えないだろう。


・使える投手
先発:東野・ゴンザレス・グライシンガー
リリーフ:越智・マイケル・山口

・微妙
先発:朝井
リリーフ:高木・久保

・使わなかった投手
先発:藤井・内海
リリーフ:クルーン

CS第2ステージ(中日,6連戦)で想定される投手起用
6連戦なので,CS第1ステージとは違って,ある程度長めの視野をもってやりくりする必要がある。

先発
順番はわからないが,東野・ゴンザレス・グライ・藤井・内海を使ってくるだろう。朝井は,先発が早く崩れたときのロングリリーフ要員か。

抑え
山口

同点〜勝ちパターンの中継ぎ
越智・マイケル・久保
久保は,CS第1ステージでは微妙な出来だったが,使わないわけにはいかないだろう。

負けているときのリリーフ
クルーン・高木(星野や金刃と入れ替えあり?)
クルーンは,ペナント終盤から不調であり,短期戦では使いにくい。制球が悪いから,抑え以上に
勝ちパターンの中継ぎでは使いにくい。したがって,負けているときのリリーフで使ってみて場合によっては,勝ちパターンの中継ぎや抑えに格上げするかもしれない。
高木は,ずっと好調だったが,144試合目のヤクルト戦で延長で逆転スリーランをくらってからどうも印象が悪い。昨日の登板も,四球・四球・3塁打で非常に内容は悪かった。その後,抑えたのは評価はできるが・・・。クルーン同様,負けているときにリリーフをさせて様子を見ると思う。山口が抑えに回る分,左の中継ぎが不足するので,CSにおいては,クルーン以上に立ち直ってほしい投手である。


野手について

・使える選手
小笠原・坂本・ラミレス・高橋由
CS第1ステージのMVPは文句なく小笠原である。小笠原の特性として打ち出すと止まらない所があるので,第2ステージでも期待できる。坂本も第2戦のエラーを除外すれば,攻守ともによくやってくれた。特に第1戦の8回でのファインプレーがなければ,CS第1ステージの結果は逆になった可能性がある。ラミレスは,CS前に「本塁打ではなく単打をねらう」と言ったとおり,3本のヒットはいずれも単打,そのうちの一本が昨日の貴重な逆転タイムリーでしっかり有言実行してくれた。坂本・小笠原が好調なので中日戦でも,ランナーのいる場面で回ってくるだろう。しっかりタイムリーを売ってほしい。高橋由は,6連戦という長丁場で体調がもてばやってくれるだろう。


・まずまず
長野・古城・脇谷
長野は例によって守備でやらかしたが,打撃の方では2安打2四球と結果を出した。この選手はやはりハートが強い。ただ,外角の変化球の見極めに課題があることが明瞭になったので,阪神以上に中日はその弱点をついてくるだろう。それに対しての現時点での彼の対処法は「ファーストストライク打ち」しかないだろうから,1番打者は無理だろう。
古城は,打撃優先のオーダーの中で,きちんとセカンドを無失策で守り,両試合とも1度ずつ出塁した。阪神の平野選手の今回の「やらかし」を見て,2007年のCSでの古城の「やらかし」を思い出し,「古城も使えるようになったなあ」と勝手に思った次第。
脇谷は,第1戦の守備でよいプレーをしたことを買いたい。144試合目のヤクルト戦で延長で痛恨のエラーをしたことを取り返した。中日戦でも打撃・守備・走塁で思い切りのよいプレーを期待したい。


・微妙
阿部・亀井・松本
阿部は阪神戦では当たっていなかった。まあ,全員調子がよいというわけにはいかないだろうから中日戦での爆発に期待したい。亀井は,3度の出塁(1安打2四球)がすべて得点に結びついたことは2番として評価できる。1塁守備も無難にこなした。良い走塁もあった.他方,結局ヒットは1本に過ぎなかったことや,初戦・第2戦でも,ダメ押しのチャンスでいずれも凡退したことはマイナス。まあ,松本,谷(守備に不安,代打適性あり),矢野(代打適性あり)と比較して消去法で中日戦でもスタメンか・・
松本は,ファーストストライクを打っての安打と凡打,それと(4球で)見逃し三振という結果で,これは2番打者の内容ではない。守備ではよいところを見せたが,中日戦の最初の方ではスタメンはないだろう。


*全体の展望
前にも書いたが,CS第1ステージでは,短期戦の経験の差で勝つことができた。中日相手では,この「経験の差」はない。ただ,中日は,20日以上真剣勝負からは離れているので試合感を取り戻すのに時間がかかるだろう。したがって,初戦・2戦目くらいでよい戦いができるかどうかが大切だと思う。

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