巨人の戦力外予想とコーチ人事への波及(10/2,176920，19)

10月28日のドラフト会議を控え，各球団で戦力外選手の発表が始まりました．巨人は，現在，70人の登録枠をめいっぱい使っていますので，最低６名程度は戦力外にする必要があると思います．CSの結果やドラフトの結果によって，さらに数名程度の戦力外が出ると思います．追加の補強や，育成選手の昇格のための枠が必要ですからね．ということで，10名前後を想定して，今季オフに巨人の戦力外になりそうな選手を予想します．

確実（５−６名）

投手：小林（右），豊田（右），藤田（左）

捕手：「星・実松・加藤」の中から最低一人，場合によっては二人．

野手：大道（右）

コメント：豊田，藤田は巨人での役目を終えたと思う，ご苦労さんといいたい．小林は，即戦力を期待されて入ってきたわけで，結果が出せない以上戦力外になると思う．捕手は，昨年オフの大量補強（鬼屋敷・市川・河野（育成））でだぶついており，28-29才と同年齢で能力的にも差がない「星・実松・加藤」の３人を保有しておくメリットがない．大道は，現時点で，原監督が１軍においておく意図が不明だが，1軍でも２軍でも結果がでておらず今年で戦力外だろう．豊田は，若手投手に対して厳しいにもかかわらず慕われているということなのでコーチとして残ると思われる．

微妙（12名）

投手：中里（右），古川（左），深田（左），上野（左）

野手：李（左），谷（右），エドガー（右），加治前（右），小田嶋（右），円谷（左），隠善（左），工藤（左）

中里に関しては，清武代表が「再生可能」と大見得を切って獲得しただけにもう１年様子をみると思うが結果がでていないので微妙とした．左投手は，高木・星野が台頭し，金刃もいるので整理に入ると思う．シーズン前は戦力外筆頭の上野がそれなりに結果をだした分，深田に加えて古川も危ない．古川・深田・上野の３人に共通するのは，球威に見劣りがするという点で，「かわすピッチング」に活路を見いだすしかないのだが，野手出身の原監督は「かわすピッチング」が嫌いなので分が悪い．

李・谷については，2億を越える年俸に見合った結果をだしているとはいえない．なお，戦力にはなると思うが，50％をこえる減俸を本人たちが受け入れなければ戦力外だろう．エドガーは，逆に年俸（50万ドル）に見合った結果はだしていると思うし，２年目以降が楽しみでもあるが，V逸の巨人が来年の外国人野手により多くのものを期待した場合，戦力外になる可能性がある．加治前については，長野がいて控えに矢野・谷がいると存在感が薄い．２軍でがんばっているのにいっこうに１軍に呼ばれないのも不自然である．東海大出身というのがプラスになるのかマイナスになるのか・・・谷が戦力外になれば逆に残る目が出てくると思う．小田嶋は，30台前半でスラッガータイプで捕手もできるという巨人での希少価値をどれくらい認めてもらえるかにかかっている．気の弱さが克服できたかどうかにもよる．円谷は，左の内野手としてライバルの脇谷に差をつけられた．打撃・走塁では脇谷に及ばず，守備でも脇谷の向上によって差を詰められた．隠善・工藤については，松本の成長，2軍での橋本の台頭によって価値が下がってきている．

全体として，多くのベテランが戦力外になる可能性があり，そのためのコーチの椅子も必要だろう．逆に言えば，山田投手コーチ，川相守備コーチといった外部コーチの招聘は難しいことになる．（田代さんは，中日に引っ張られる模様です．）

追記

グライシンガーについては，悩みましたがとりあえず戦力外候補からは外しました．今年の先発投手の状況から見て，ケガが治りきれば10勝以上が期待できる投手を切ることはないと思うからです．ただ，年俸交渉はもめると思います．