2006年オフの巨人の補強を評価する(ドラフト以外)(85000,4)

2006年のドラフト以外の補強を評価します。原さんが監督して1年目ながら,2年連続のBクラスに沈んだ時のオフです。2006年のシーズンは,開始当初こそ好調で首位を快走しましたが,交流戦で失速すると息切れし,その後ずるずると成績を下げて4位に沈みました。シーズン後半は若手を積極的に起用するも,それに若手が応えられず,戦力としての力不足は明らかでした。それゆえ,FAとトレードで積極的な補強を行ない,2007年の優勝につなげました。小笠原・大道・谷はこのときに入団しています。


 


また,特筆すべきは,2005年オフに引き続いて,桑田・工藤・仁志をはじめとする多数の選手を戦力外やトレード等で巨人から出したことです。ベテランおよび1軍半の選手の見切りをかなり厳しく行なった印象があります。今,巨人の2軍は非常に若いスタメンが多く,結果として2軍から1軍に抜擢される選手も若手が多いですが,それは,2005年オフ(原監督就任で原-清武体制確立)以降のベテラン・中堅選手の選別があったからです。これに,FAによる小久保・上原(高橋尚)の流出が拍車をかけました。DIMEさんが繰り返し指摘していますが,若手起用の障害は「外部補強」よりも「控えとして存在するベテラン〜中堅選手」です。「若手育成」の前に,このような厳しい「見切り」「割り切り」があったことを忘れてはいけないと思います。


 


FA


小笠原:◎。詳しいコメントはこちら。


2007年1軍成績:142試合,打率.313,31本塁打,88打点,4盗塁,出塁率.363


2008年1軍成績:144試合,打率.310,36本塁打,96打点,0盗塁,出塁率.381


2009年1軍成績:139試合,打率.309,31本塁打,107打点,2盗塁,出塁率.384


 


門倉投手:X


 


トレード


大道:◎。詳しいコメントはこちら。


2007年1軍成績:42試合,打率.306,1本塁打, 1打点,0盗塁,出塁率.405


2008年1軍成績:60試合,打率.274,2本塁打,16打点,0盗塁,出塁率.324


2009年1軍成績:37試合,打率.257,0本塁打,  3打点,0盗塁,出塁率.297


 


小田嶋:△。詳しいコメントはこちら。


2007年1軍成績:16試合,打率.190,0本塁打, 1打点,0盗塁,出塁率.320


2008年1軍成績: 4試合,打率.000,0本塁打, 0打点,0盗塁,出塁率.000


2009年1軍成績:10試合,打率.190,1本塁打,  3打点,0盗塁,出塁率.190


 


谷:◎。詳しいコメントはこちら。


2007年1軍成績:141試合,打率.318,10本塁打,53打点,10盗塁,出塁率.357


2008年1軍成績:120試合,打率.295,10本塁打,45打点, 5盗塁,出塁率.330


2009年1軍成績:101試合,打率.331,11本塁打, 48打点, 3盗塁,出塁率.383


 


FA(小久保選手)の人的補償


吉武投手:X


 


参考


退団選手


小久保:FAにてソフトバンクへ


仁志:トレードで横浜へ


鴨志田:トレードでオリックスへ


長田:トレードでオリックスへ


戦力外


黒田:後に西武へ


佐藤宏:後に楽天へ


大須賀:後に広島へ


工藤:FA門倉に対する人的補償


桑田:後にMLBへ


大西外野手


堀田外野手


伊達投手


南投手


原捕手


十川外野手


 

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