先発に「緩急」は必要条件ではない．

山口が先発するための「緩急」に必要な球として練習していたカーブを封印して，従来の持ち玉のチェンジアップとスライダーを磨いていくことにしたとのこと．正解だと思います．

ゴンザレスは直球・スライダー・チェンジアップと（左右の違いはあるけど）山口と同じ持ち玉で昨年15勝しました．先輩の上原は「ナックルカーブ」を封印して，実質的に直球とフォークだけで巨人のエースとして君臨してきた訳だし，それ以前なら，大先輩の西本も最初は直球とシュートだけでした．山田さん（元阪急）なんて，若い頃はほとんど直球だけ（カーブは２-３球）で完投したといいます．これらは，別に緩急がなくても（ゆるい変化球がなくても）先発投手として成功できることを示しています．「緩急」は先発の必要条件ではないんですよね．

誰もが横浜の三浦投手のようなピッチングが出来るわけではないのですから，結局は，自分の能力に合った投球の仕方を模索することになるのだと思うし，そのためにもまずは自分の持ち玉で勝負すべきでしょう．

＊おいおい，そこのオビスポと西村健太郎！君たちも，新しい球種を覚える前に，自分の持ち玉を磨いたらどうだね？