巨人選手を勝手に査定その8(野手編5)

書いている本人が思ったよりのめり込んでしまった「勝手に査定シリーズ」が終わらないうちに,実際の査定が始まってしまいました。あと,もう少し。急がなくては・・・






中井 20才,620万円,18試合,打率.233,1本塁打,6打点,2盗塁,出塁率.233,長打率.400


高卒2年目で今年1軍を経験し,初安打・初本塁打・初打点・初盗塁を達成した。着実に成長していて,大田・田中大と並んで未来のクリーンアップ候補である。元々は投手兼外野手でプロ入りと同時に内野手(主にサード・ショート)に転向した。2軍では右の強打者としてクリーンアップを打っている。1軍では,手薄なセカンドも守ったが,セカンド守備はまだプロレベルではなくエラーを連発した。サードの守備もうまいという所まではいかないが,投手出身ということもあって1塁への送球はすばらしく一見の価値がある。人気で大田に劣るが,実力では大田より上で,それが出場試合数にも現れている。とにかく,今オフはセカンドの守備をマスターして,来季はスタメンセカンドを勝ち取ってほしいものである。常時出場すれば打率は2割台前半でも,15本塁打くらいは打てるように思う。新年俸は650-700万円というところ。


 


大田 19才,1200万円,3試合,打率.000


鳴り物入りの高卒ルーキー。2軍では打率.238ながら17本塁打,56打点をあげ,盗塁も17記録した。ただし,守備はまだまだ危なっかしい。打撃も外角の変化球の見極めが全くできていないという大穴があり,外角のくそボールを振り回した結果,123三振を二軍で喫している。意外に走塁が最も1軍レベルに近いのかもしれない。当ったときの打球の飛びはすばらしく,飛距離に関しては,中井も田中大も及ばないから,話題性も含めて首脳陣としては起用したいだろうが,1軍レベルで使えるようになるにはまだもう少しかかるだろう。先日の日韓戦で,外角の直球を見逃し三振に倒れたのも,弱点の外角変化球を意識しすぎているからと思われる。とにかく2軍でもう少しがんばれといいたい。新年俸は千万円程度。



→とおもっていたら,現状維持の1200万円で更改したとのこと。ドラ1は特別だね。


 


田中大 21才,770万円,5試合,打率.083。


1塁兼外野手の左の強打者。強打者の育成を決意した巨人が獲得した大型高校生の第1号(2006年ドラフト)である。その流れが,中井(2007年ドラフト),大田(2008年ドラフト)と続いていて,この3人で2軍のクリーンアップを組んでいる。昨年,初めて,1軍で1打席だけ経験し三振に終わったが,今年はスタメンでも何度か起用されてプロ初安打も記録した。中井同様着実に成長しているが,巨人の1塁は,打率3割・本塁打30本が要求されるポジションでありハードルが高い。したがって,外野にも挑戦しているが,ラミレス・谷といった打撃型の外野手が1軍スタメンなので,控えは守備力が重視され,加治前同様1軍には定着できなかった。実力としては中井と同等以上だが,来年も1軍出場は厳しいだろう。とにかく力をつけて,数少ないチャンスで良いところを見せるしかない。新年俸は800-850万円というところか。


 


*中井・大田・田中大のうち,一人でもクリーンアップを打てる打者に育てることができれば,「育成の巨人」と自信をもって言えるようになると思っている。


 


円谷 25才,870万円,1試合,打率.500,1本塁打,4打点


左打者でショート・セカンドを守る。同期で入団した遊撃手3人衆(坂本・寺内・円谷)の中で最も出遅れていたこともあって,今季のキャンプでがんばり,初の開幕1軍を勝ち取った。しかしながらライバル:脇谷に蹴落とされる形で即2軍落ち。その後,小笠原のケガで,緊急に1軍に上がって来て,8月の横浜戦でプロ初安打の本塁打を放ち初打点も挙げた。これで1軍定着と思われたが,翌日に出場したイースタンの試合で死球をくらって2軍落ちと,運が良いのか悪いのかわからない1年だった。セカンドの守備はすばらしく,課題の打撃にも力強さを増してきたが,なかなか脇谷を抜かすことができない。来季は,多くのライバル達とセカンドを争うことになると思う。新年俸は800-900万円というところか。


 

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