巨人の星:消える魔球の思い出 (2/9,103355,19)

昨日野球盤の話を書いて・・消える魔球-巨人の星の思い出が湧いてきたので書くことにします.


 


巨人の星(1966-1971)は,その後のスポーツ根性もののマンガの原型を作ったとも言えるもので,多くの新しい手法が試みられていますが,大リーグボール2号(消える魔球)に関する一連のエピソードは,スポ根マンガにミステリーの要素(大リーグボール2号の謎解き)を入れた点で画期的だったと思います.


 


主人公の星投手が,大リーグボール2号のアイデアを思いついてから実質2週間で完成させていたこと,練習相手の伴捕手が目を痛めたこと,なぜか星投手の出番が晴天の日に限られること(当時ドーム球場はありません),消える魔球は風にも弱いこと,この球を投げるとき星投手の足が極端に上に上がること,父親で敵となった星一徹中日コーチが「星投手の右足が高く上がると青い虫が飛び、青い葉に止まる」などと実に意味ありげなセリフと言うこと・・・すべてが大リーグボール2号(消える魔球)がなぜ消えるのかという謎解きの伏線になっていて後日それがきちんと説明されます.アニメでは,毎回の終わり頃に,上記の謎が提示されて,当時少年の私はひたすらワクワクして次の回を楽しみにしていました.


 


いわゆる「魔球」はそれまでの野球マンガでも嫌ほどありましたが,なぜ,そのような変化をするのかについては,ほとんど合理的な説明がなされていなかったのが普通でした.しかし,巨人の星の大リーグボール1-3号では,いずれもそれなりに合理的な説明がなされていました.そういう意味でも画期的でしたね.


 


 


 


 

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