2010年選手人件費:巨人48億,阪神33億

週刊ベースボールの選手名鑑に各登録選手の推定年俸が出ていたのでそれを集計してみました(育成選手の人件費は除かれています).昨年末までの時点では不明だった李・クルーン・マイケル(M中村)は,いずれも,現状維持の6億・3億・2億でした.この金額は複数年契約のためだと思います.阪神の一部の選手の年俸がこの名鑑でもでていなかったのでそれについては,スポニチのウエブサイトで調べました.合計は上述のように巨人が約48億円,阪神が約33億円です.昨年,阪神の選手人件費が巨人の選手人件費を抜いたといって話題になりましたが,それは,外国人選手を入れていなかったためです.ちなみに,今年の金額についても,外国人選手(巨人のM中村やラミレスも入れる)の分を除くと,巨人が約28億円,阪神が約30.5億円となって逆転します.


 


育成も入れた巨人の選手人件費は約49億円,2009年の46億円から3億円増えました.ただ,大型補強をした2008年は53億円でした.巨人での高額年俸者は李:6億円を筆頭に,ラミレス:5億円,小笠原:3.8億円,高橋由:3.5億円と並びます.他方,阪神は筆頭が金本選手の4.5億円でそれに続いて,城島選手:4億円,藤川球児選手:4億円となります.巨人では高額年俸の外国人選手が多いので,上記のような見かけ上の逆転現象がおきるのでしょう.ただ,李に関しては,今年で4年契約も切れるので,来季は,大幅な減俸の上での再契約か,戦力外になると思います.巨人といえど,阪神の1.5倍の選手人件費を払い続けられるとは思えないからです.「育成の巨人」の看板の裏側には,選手人件費を圧縮したいというしたたかな計算もあると私は考えています.

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