FA市場：五十嵐はパスだが藤井は取りにいくかも

会田等が抜けた後の巨人の投手の陣容は表の通りです。野手と違って，控えは1軍経験無しの２軍投手，育成はそのまま育成選手です。赤字は新人（ドラフト指名選手）です。

右腕は，先発もリリーフもバックアップは十分です。ドラフトで即戦力を二人とりましたしね。

左腕は，リリーフについては，金刃に目処がついたことと，藤田・深田・古川もそこそこ結果を出したこと，育成で大卒・独立リーグ出身投手を２名とったのでとりあえず形はできました。問題は左腕の先発です。内海・高橋尚の対抗となる選手がいません。加えて，高橋尚は，以前から日本一になれば海外移籍の希望をしており，今年，海外移籍可能なFAを取得したので去就は微妙です。

ということで，現時点で足りないのは左腕の先発投手ということになります。

以上から，FA宣言した五十嵐投手（30，ヤクルト，右腕リリーフタイプ）を取りには行かないでしょうが，藤井投手（32，日ハム，左腕先発タイプ）を取りに行く可能性は十分あります。年俸も高橋尚の1億3千5百万円（推定）に比べ，藤井投手は7千万円（推定）ですから，高橋尚の慰留を行ないつつ，藤井投手にも目配りをするような形になるのではないでしょうか？