E．ゴンザレス内野手獲得の狙い

巨人の現状での3-5番は，ラミレス（36才），小笠原（37），亀井（28）であり，他に3-5番を打てそうなのは李（34），谷（37），高橋由（35），阿部（31）である．つまり，阿部と亀井を除けば，すべて30代半ば以降の選手で，今後は成績は下り坂になると考えられる．他方，次世代の3-5番と期待される選手は，田中大（22），中井（21），大田（20），坂本（21），（おまけで）長野（26）でかなりの年齢差がある．投手中心のドラフトを続けて，野手をとってこなかったためなのだが，坂本はともかく，他の選手が3-5番を打てるようになるとしても，5年はかかると考えたほうがよい．
つまり，今後１-２年のうちに，巨人は深刻な強打者不足になる可能性がある．他方，上記の若手の伸びる余地は残しておきたい．すなわち，30才前後の強打者タイプの野手が必要ということで，E．ゴンザレス（31才）を獲得したのだと思う．同じ理由で，小田嶋（31）も１軍での成績がふるわないのにもかかわらず残留となっている．

契約金額がまだわからないが，私の想像通り「保険」扱いなら，5000万円前後だと思う．レギュラーを与えるつもりなら１億円以上になるだろう．とりあえずは契約金額に注目である．

・それにしても，巨人の補強は引き続き貪欲だなあ．