原監督の先発投手観 (28356,81,793)

ネットには載っていないようですが、5/1か5/2のの報知新聞に先発に対する原監督の考え方が載っていました。「先発は5人で十分、4人でもいいくらいだ。」 「巨人の先発投手なら、中4日でも喜んで先発すべきだし,それでもよい結果が出せるようにコンディションを整えろ。」「先発6人にすると、責任が分散されて傷をなめあうようになるから良 くない。」といった趣旨の言葉が並んでいました。

 

 原監督は,自分の考えを若干誇張して述べていると思います.実際は先発を5人そろえて,基本は中5日で回していて,中4日にするときは,本人が希望したときを除いて,球数の少ない段階で交代させているからです.「先発はリリーフ投手に比べて恵まれているのだから,それだけの仕事をしろ!」「先発組に入っているからといって安心するな.結果が悪ければいつでも外すぞ!」というメッセージをマスコミを通して先発投手陣に伝えることで,先発投手に緊張感と競争意識を与えようとしているように思えます. ただし,日本で主流になりつつある「先発6人,中6日制」に疑問を持っていることも事実で,登板の有無にかかわらず,毎日肩をつくらなければならないリリーフ陣(特に中継ぎ陣)に比べて,このシステムは余りにも不公平だと私も思います.その上,給料は,旧態依然の「先発投手」重視で,投手生命ははリリーフの方が短いのですから,リリーフは踏んだり蹴ったり.

 

 ただ,先発を5人で回しているから,中継ぎの出番が多くなるという側面もありますから,話は簡単ではないのですが・・・

 

 日本における投手分業制(先発・中継ぎ・リリーフ)のシステムにおける,「先発6人制,中6日制」は「最適解」ではないと原監督は思っていて,別の解を捜そうとしているように思えます.もちろん,キャンプ-オープン戦を通じて,先発投手を6名作れなかったという背景もあるでしょうけど.

 

 さて,上記の記事の後,ゴンザレスが5/3の阪神戦でよいピッチングをして、5人しかいなかった先発投手が6人できました.それでも,今後,先発を5人でまわすのか、信念をあっさり引っ込めて,6人でまわすのか、今後の先発投手のやりくりを注目したいと思います。

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