来シーズンの巨人

DIMEさんが野球は長期のリーグ戦でないとチームの実力はわからない趣旨のことを言われていて私もそれに賛成です。この理屈を転用すれば、「チームの弱点は、1シーズン戦わないとわからない。」ということになります。昨シーズンは、「1・2番の出塁率不足、抑えの不在、けが人続出、日替わりオーダーの弊害」といった弱点が明瞭に出て、それに対して、それぞれ回答を出して、今シーズンのリーグ優勝につなげました。原監督は、シーズン全体の戦略に関しては、よい仕事をしたと思います。


さて、チーム防御率は僅差で二位、打率・本塁打・特失点差は断然トップにもかかわらず、リーグ戦では紙一重で優勝という結果ですから、選手個々の力ではなく、戦術面に問題点があったと考えるべきだと思います。最大の要因は、原監督の目指すのが、スモールベースボール(V9時代および藤田監督時代の巨人の戦法)であるにもかかわらず、現在のチーム体質は、長島監督が営々と作り上げてきたビッグボール的性質をなお持っているためだと思います。まあ、本塁打や得点がダントツで12球団一位ということからも明らかですね。ちなみに、対照的なのが、首脳陣の目指す野球とチーム体質が一致している日本ハムや中日です。


来シーズンの巨人の課題は、 監督の目指す野球とチーム体質との差をどれくらい小さくできるかということだと思います。「大型補強」をすると、一般的にビッグボール的体質がましますから、逆効果になりかねません。最近あまり言われなくなりましたが、「優勝したときはチームをいじるな」という格言を考慮した補強をしてほしいと思っています。

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