巨人選手を勝手に年俸査定その2：山口-中日の岩瀬投手と比較して

菅野・阿部に続いては，私の大好きな山口の査定を行ないます。左の鉄腕リリーフ投手として山口の前をいく岩瀬投手と去年同様比較すると（http://labola.jp/diary/21577574），以下の通りです。岩瀬投手は1年目（1999年）からガンガン主力として使われましたが，山口は支配下登録されて2年目（2008年）から使われ始め，共に25才からプロ生活をスタートさせたといえるので，それを考慮して成績・年俸を並べています。なお，投球回数の小数点以下は切り捨てています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（百万円）

　試合 勝 負 S H 回 自責 防率 年俸 備考

岩瀬25-1999 65 10 2 1 -- 74 13 1.57 13 最優秀中継ぎ

山口25-2008 67 11 2 2 23 74 19 2.32 14 新人王

岩瀬26-2000 58 10 5 1 -- 80 17 1.9 42 最優秀中継ぎ

山口26-2009 73 9 1 4 35 78 11 1.27 45 最優秀中継ぎ

岩瀬27-2001 61 8 3 0 -- 63 23 3.3 80

山口27-2010 73 8 3 5 20 89 30 3.05 100 一時先発転向

岩瀬28－2002 52 4 2 0 -- 60 7 1.06 105

山口28－2011 60 5 1 2 25 62 12 1.75 110 一時抑え

岩瀬29－2003 58 5 2 4 -- 64 10 1.41 140 最優秀中継ぎ

山口29－2012 72 3 2 5 44 75 7 0.84 120 最優秀中継ぎ

岩瀬30－2004 60 2 3 22     -- 64 20 2.80 200 抑え転向

山口30－2013 64 4 3 6 38 71 9 1.22 240 最優秀中継ぎ

岩瀬31－2005 60 1 2 46 2 57 12 1.88 230 最多セーブ

山口31－2014 ? ? ? ? ? ? ? ? ？

　去年（2012年）より，今年（2013年）の成績は若干落ちるものの，今年が「飛ぶ統一球」であったことを考えるとほぼ同等の成績と考えて良いでしょう。6年連続60試合以上登板を達成してこの成績ですから驚くべき鉄腕ぶりです。他方，2年後（正確には1年と（1軍登録日数の）31日後），国内ＦＡ権を山口は取得するので，そのときの年俸も考慮しておく必要があります。ちなみに，岩瀬投手は，ＦＡ権取得の際に年俸：4.3億円の4年契約でした。山口がこのままの成績を続ければ，当然，それと同等以上の年俸とするべきですが，投手リーダーの内海が2016年まで年俸4億円なのでそれを越すのは難しいでしょう。整理すると，2016年の山口の年俸は3.5-4億円で複数年契約ということになります。2013年2.4億，2014年？，2015年？，2016年3.5-4億円という穴埋め問題ですね。単純に考えると，2014年：2.8-3億円，2015年：3.2-3.5億円とするとおさまりがよいように思えます。

　ということで，2014年の山口の年俸を2.8-3億円と査定します。