☆シードについて考えてみる

番狂わせの少ないスポーツのひとつに、ラグビーが挙げられます。
全国高校ラグビーフットボール大会は、試合内容の充実、また出場チームの実力に格差があるため安全上の配慮などの理由により、50校参加の記念大会となった第50回大会(昭和45年度)で初めてシード制が導入されますた。第51～58回大会では採用されませんでしたが、第59回大会(昭和54年度)からシード制が復活し、以降定着しますた。

今回は、5回以上シード校に選ばれている高校、並びにシード校の初戦の成績を記述いたしますた。ちなみに、アタシのシードの経験と申しますと、以前にシードのハードコンタクトレンズを装着しておりますた。(ﾟДﾟ)

27回　国学院久我山(東京)
25回　常翔学園(大阪)
20回　秋田工(秋田)
20回　大分舞鶴(大分)
18回　日川(山梨)
18回　常翔啓光学園(大阪)
17回　伏見工(京都)
17回　天理(奈良)
15回　東福岡(福岡)
15回　佐賀工(佐賀)
13回　茗溪学園(茨城)
13回　東海大仰星(大阪)
11回　流経大柏(千葉)
11回　神奈川総合産(神奈川)
10回　仙台育英(宮城)
10回　桐蔭学園(神奈川)
 9回　東農大二(群馬)
 9回　熊谷工(埼玉)
 9回　正智深谷(埼玉)
 7回　西陵(愛知)
 6回　黒沢尻工(岩手)
 6回　大東大一(東京)
 6回　花園(京都)
 6回　新田(愛媛)
 6回　長崎北陽台(長崎)
 5回　目黒学院(東京)
 5回　本郷(東京)

この中で、常翔学園、常翔啓光学園、東海大仰星の大阪勢3校と目黒学院はシード制が採用された大会に出場したケースでは、全てシード校になっています。
また、国学院久我山、伏見工、神奈川総合産(旧･相模台工)、桐蔭学園、花園は9割以上シード校になっています。

では、シード校の初戦の成績はどのようになっているのかしら？(´･ω･｀)

第50回(昭和45年)　 6勝2敗
第59回(昭和54年)　 7勝1敗
第60回(昭和55年)　11勝0敗
第61回(昭和56年)　 8勝0敗
第62回(昭和57年)　15勝1敗
第63回(昭和58年)　 8勝0敗
第64回(昭和59年)　14勝1敗1分
第65回(昭和60年)　13勝3敗
第66回(昭和61年)　13勝3敗
第67回(昭和62年)　11勝2敗1分
第68回(昭和63年)　 9勝3敗2分
第69回(平成元年)　14勝0敗
第70回(平成 2年)　10勝0敗
第71回(平成 3年)　12勝1敗
第72回(平成 4年)　12勝0敗1分
第73回(平年 5年)　13勝0敗
第74回(平成 6年)　10勝2敗1分
第75回(平成 7年)　11勝2敗
第76回(平成 8年)　13勝0敗
第77回(平成 9年)　12勝1敗
第78回(平成10年)　11勝1敗1分
第79回(平成11年)　 9勝4敗
第80回(平成12年)　12勝1敗
第81回(平成13年)　12勝1敗
第82回(平成14年)　10勝3敗
第83回(平成15年)　13勝0敗
第84回(平成16年)　13勝0敗
第85回(平成17年)　12勝1敗
第86回(平成18年)　13勝0敗
第87回(平成19年)　11勝2敗
第88回(平成20年)　11勝2敗
第89回(平成21年)　11勝2敗
第90回(平成22年)　 9勝0敗
第91回(平成23年)　13勝0敗

上記の様に、シード校は9割近い確立で初戦を突破しております。
また、この期間ノーシードでベスト8以上に進出している高校は、天理(奈良)、日川(山梨)、保善(東京)、日川(山梨)、相模台工(神奈川)、日川(山梨)、大津(山口)、茗溪学園(茨城)、淀川工(大阪)、茗溪学園(茨城)、流経大柏(千葉)、東農大二(群馬)、長崎北(長崎)、関商工(岐阜)、西陵商(愛知)、天理(奈良)、盛岡工(岩手)、長崎北陽台(長崎)、尾道(広島)、京都成章(京都)、京都成章(京都)、国学院久我山(東京)で、いづれもシードされてもおかしくない強豪校ばかりです。
ちなみに、ノーシード校の過去最高成績は、第50回大会の天理(奈良)と第73回大会の東農大二(群馬)の準優勝で、ノーシード校の優勝はありません。勿論、初出場での初優勝もありません。

このように高校ラグビーにおいては、シード校の殆どが初戦を突破し、ノーシード校の躍進と言ってもたまたまシードされなかった実力校が勝ち上がるケースが殆どで、やはり、番狂わせが少ないスポーツと言えるでしょう。したがいまして、高校ラグビーはベスト8からの試合がとても見応えがあるのです。

野球においては、必ずしも強いところが勝つとは限りません。だからおもしろいのです。そこに筋書のないドラマが生まれるのです。

以上です。