彼の中では「終わってしまった」のか?

  • けん坊
    2008年08月02日 09:29 visibility34

我那覇選手の問題に関する募金活動が7月31日をもって、すべて終了しました。
(ブルティーダ沖縄FC公式HPより)http://www.bulteada.com/tin.html
(Jリーグ選手協会公式HPより)http://www.j-leaguers.net/ganaha/index.html

各紙、報道しています。
(産経ニュースより)http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/080801/scr0808012130003-n1.htm
(日刊スポーツより)http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp0-20080801-390768.html
(スポーツ報知より)http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20080801-OHT1T00299.htm

さらに、我那覇選手本人のコメントです。(我那覇選手のブログ「GANAR」より)
「CAS支援活動への御礼」http://ameblo.jp/ganakazu/entry-10122125789.html
「選手協会への御礼」http://ameblo.jp/ganakazu/entry-10122473841.html

まずは、我那覇選手を支えた皆様の勇気と行動力に敬意を表したいと思います。
「義を見てせざるは勇無きなり」といいますが「言うは易く行うは難し」という言葉もあります。
並大抵のことでは、できなかったことと思います。

次に、集まった募金について、報道では「多額」とありますが、この問題を「我那覇選手一人の問題と考えるのか、全選手共通の問題と考えるのか」によって、その評価は分かれるところかと思います。

もちろん貴重なお金を募金して下さったみなさんに感謝すべき事は当然ですが、「全選手共通の問題」として捉えたときに集まった募金を多額と評価することはどうかというのがボクの率直な印象です。

そして、我那覇選手のコメントについてですが「彼の中ではこの問題は終わってしまったのかな?」という印象を受けましたが、もしそうであればボクとしてはとても残念な気持ちです。

なぜなら、ボクは(先日の日記でも触れましたが)スポーツ仲裁裁判所(CAS)が下した裁定の結果、当然に生じるであろう下記の事柄について、何も進んでいない、つまりこの問題はまだ解決していないというように考えているからです。

1 我那覇選手への直接謝罪
2 後藤秀隆氏への謝罪
3 フロンターレへの制裁金の取消しと返還
4 この問題に関する事実の検証と解明
5 こういった不当処分の再発防止策

もちろん、我那覇選手はサッカー選手であって、この問題に取り組むために時間を費やすことよりも、自身が述べているようにプレーで全力を尽くすのが良いと思います。

しかし、それと「この問題は終わった」と解釈してしまうことは別のものではないかと考えます。
文中で「お蔭様でCAS裁定により、自分の潔白が証明され、自分や関係者の名誉が回復されました。」
と、ありますが、残念ながら回復したといえるのは、今のところ我那覇選手自身の名誉だけです。

我那覇選手にさらに何かをして欲しいというわけではありません。
ただ、「終わった」と言って欲しくなかった。…と、思っています。

「もういいじゃないか」と、いう考えもあると思いますが、これで一件落着というのも何か少し違うような気がしています。このままでは、何度でも同じようなことが起こるのではないかと思います。

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