今の心境…我那覇選手の問題について

  • けん坊
    2008年05月29日 06:44 visibility58

スポーツ仲裁裁判所(CAS)による裁定が発表されてから、まもなく38時間になります。
今のところ、Jリーグの対応やコメントは「見苦しい」「往生際が悪い」としか思えません。

ドーピング違反か否かの判断がされていないとか、将来に禍根を残すとかコメントしているようですが、
CASの「正当な医療行為に該当することを認める心証を持てる」ということは「医療行為に該当する」と、みなすのが自然な解釈ではないかと思います。この点については後日、複数の語学者と法学者が検証すれば明らかになることかと考えます。

また、Jリーグがそんなに医学的見地からの検証が必要だと思っていたのであれば、2007年11月5日に元チームドクターの後藤秀隆氏が日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に仲裁を申し立てたときに「後藤ドクターは当事者ではない」として仲裁を拒否したのはなぜだったのか、つじつまが合いません。

「当たり前の答え」を証明するということに、多くの人が自身の人生を懸けてまで戦わざるを得なくするまで追い込んだのは一体誰だったのでしょう…。彼らの辞書には「潔い」という言葉がないのでしょう。

そして、当初は「Jリーグと共にこの問題を、うやむやにすることに終始していた」ともいえる川崎フロンターレですが、いち早く人畜無害な公式発表をすることにより、(クラブとしては本意でなかったにせよ)事の発端を作った当事者の一員であるということから忘れ去られることに成功しつつあります。
(川崎フロンターレ公式HPより)http://www.frontale.co.jp/info/2008/0527_4.html

この「クラブの対応」という点についても、何度か触れてきましたが、今までの状況を見ている限り「これを機にJリーグとクラブの関係を見直そう」という方向には行かないように感じています。残念です。

事件発生当初から極めて日本的な問題解決に終始するJリーグとクラブの様子に、少しあきらめといいますか幻滅のような思いを抱いています。

いつもは「無関係なのに仕切りたがる癖のある川淵三郎氏」も、今回は静観の構えのようです。
これも極めて日本的な情緒を醸し出していて、むしろ滑稽な印象を受けています。

現地点では「我那覇選手の名誉だけが回復された」と、いう成果のみにとどまっています。

後藤ドクターの名誉回復は…?
川崎フロンターレの制裁金の返還と、クラブの対応についての功罪は…?
Jリーグの対応についての功罪は…?

そして「今後どうするのか?!」

…と、いった大切なことは置き去りにされてしまったような気がします。

そういった意味では、この問題は終わったと言い切れない部分があると思います。
あまり期待せずに、もう少し今後を見守ってみたいと思っています。

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