JリーグがCASにこだわった真相は…?

  • けん坊
    2008年07月18日 06:26 visibility95

我那覇選手の問題で、Jリーグは徹底してスポーツ仲裁裁判所(CAS)による審理にこだわりました。
その理由は「世界最高水準の判断」というものでした。

ところが、その判断が自分たちの意に反するものだったために、これを否定しだしました。

一部の報道では「…Jリーグは複数の法律事務所に問い合わせたところ、CASは我那覇が受けた静脈内注入ドーピング違反かどうかの結論を下していないとの見解を得たことを明かした。」と記したものがありましたが、あまりにもふざけたコメントに開いた口がふさがらない状況です。

この件につきましては、以前にも触れましたが「立証責任を果たせなかったJリーグが悪い」のであって「ルールを勉強せずに結果についていちゃもんをつけている状態」といえます。
(ボクの日記「「真摯に受け止める」という言葉と、Jリーグの不勉強。」(2008/05/30 06:20:35)より)
http://soccersns.jp/member/4243/diary/73746/

また「複数の法律事務所」とありますが、弁護士白書(弁護士白書2006年版 日本弁護士連合会編著)によりますと、弁護士の数は22,059人、法律事務所の数は11,179(いずれも2006年度)もあるわけですから、いろんな解釈があることでしょう。

だからこそ、「世界最高水準の判断を望む」(Jリーグの主張)ということになったわけです。
…にもかかわらず、Jリーグは裁定に不満を表明し「我那覇選手への直接謝罪・後藤秀隆氏への謝罪・フロンターレへの制裁金返還・事実の検証と解明・こういった不当処分の再発防止策」が実現するような気配は、まったくありません。

これでは「CASに固執したのは、重い費用負担をかけてあきらめさせる意図だったのでは?」と言われても仕方がないのではないかと思います。現に我那覇選手は費用の工面に四苦八苦しています。

制裁金のことに関しては、いわゆる「大人の解決」というのでしょうか「ドーピング撲滅のための啓発活動資金に充てる」ということで、Jリーグとフロンターレの意向が一致したらしいですが、たとえ「返金されたら同じようにするつもりだった」(フロンターレ)としても返金されてからそうするのと、制裁金として納めたままJリーグが流用するのとでは、結果において同じとはいえ、意味が天と地ほども違います。

「100年構想」とか「フェアプレー宣言」とか、もちろん大切なことでしょう。
でも、それより「人として当たり前のこと」を一つ一つこなしていくことがもっと大切だと思います。

今、ボクの心は急速にJリーグから離れていってます。
みなさんはどうなんでしょう…?

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