我那覇選手による聴聞会終了の報告
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けん坊
2008年05月02日 06:17 visibility110
スポーツ仲裁裁判所(CAS)による聴聞会を終えた川崎フロンターレの我那覇和樹選手が、自身のブログで今の気持ちを表しています。(我那覇選手のブログ「GANAR」より)
http://ameblo.jp/ganakazu/entry-10092943333.html
「自分がチームドクターから受けた治療は、病気になった選手の安全を守ってくれる治療行為だったと信じています。」「チームドクターの医療行為がドーピングと混同されない亊を願っています。」
この問題が全選手に共通する問題であることについて触れています。
今回の裁定結果は、今後のスポーツ界における医療現場に大きな影響を及ぼすことになります。
「色んな亊を含めて、本当に、このような事は二度とアスリートの身に起こらないで欲しいと思う。」
…ホントに、そう思います。
異論もあると思いますが、彼は全アスリートの代表として闘った面もあると思います。
辛く負けそうになった自分のことを支えてくれた人たちに対して感謝の意を表明していますが、興味深かったのはクラブに対して触れたコメントがなかったことです。
ボクは「聴聞会までに長い時間を要したことと、そもそもCASによる仲裁手続を利用せざるを得なくなったことの原因の一部はクラブにもある。(主たる原因は、もちろんJリーグにある)」と、考えています。
恐らく川崎フロンターレは、Jリーグと所属選手の間に挟まれた中での最善を尽くしたと思うのですが、
結果的には事件の真相をうやむやにしようとするJリーグの意図に加担したようなことになりました。
では、他のクラブだったらどうだったかというと、やはり同じようなことになっているか、むしろもっと酷いことになっている可能性もあったと思います。これは今のプロサッカー界の構造的問題かと考えます。
恐らく、我那覇選手も同じような想いがあるのではないかと思います。
(ボクの日記「終わった問題として前を向こう」(※)(2007/12/08 08:40:36)より)
http://soccersns.jp/member/4243/diary/50279/
問題となった点滴治療を施した元チームドクターの後藤秀隆氏は、報道陣に対して「こういう場を与えてくれた我那覇選手に感謝したい」と、コメントしたとのことです。(時事通信社より)
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo3_scr_30&k=2008050100627
後藤氏は2007年11月、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に仲裁を申し立てましたが、Jリーグが後藤氏を当事者と認めず不成立となり、1ヶ月後に我那覇選手が訴えざるを得なくなりました。
そして後藤氏は、以下のようにもコメントしたとのことです。
「JSAAで仲裁してもらえれば、選手には精神的、経済的負担が少なかった。」
裁定結果は「6月3日まで」と、いうことのようです。
我那覇選手と後藤秀隆氏の名誉が回復されることを祈りたいと思います。
我那覇選手の問題は、一選手・一クラブの問題ではないと思います。
Jリーグの組織としての健全性が問われているのではないかと思います。
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- 事務局に通報しました。
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