「人違い」の次は「聞き違い」ですか…。

  • けん坊
    2008年05月02日 19:14 visibility125

4月29日のFC東京vs大分トリニータ戦で、西村雄一主審が大分のDF・上本大海選手に対して暴言を「言った・言わない」と、いうことが問題になっているようです。

報道によりますと、上本選手は「死ね!」と、言われたとか…。
一方の西村主審は「して!」と、言ったとか…。

西村主審は、日本サッカー協会(JFA)の事情聴取に対して、抗議をしてきた上本選手に「うるさい!」「黙ってプレーして!」と言ったと説明した、とのことです。

これを受けて日本サッカー協会・田嶋幸三専務理事は、調査途中としながらも「普通は死ねと言うことはない」とコメントし、上本選手が「…して」の部分を聞き間違えたとして、事を終わらせつつあります。

(日刊スポーツより)
http://sports.nifty.com/cs/headline/details/sc-ns-p-sc-tp0-080502-0004/1.htm

(読売新聞より)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/sports/soccer/j_league/20080502-OYS1T00217.htm

(デイリースポーツより)
http://www.daily.co.jp/soccer/2008/05/02/0000997626.shtml

(スポーツ報知より)
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20080502-OHT1T00070.htm

田嶋専務理事によれば「ビデオを見れば、上本君は興奮しているように見えるが、西村審判は感情的になっているようには見えなかった。普通、『死ね』と言うことはない」と、いうことらしいです。

では、ここで田嶋理事のいう「普通とは何なのか?」が、気になってきます。

残念ながら、ボクは映像を一切見ていませんが、興奮して詰め寄ってくる選手に対して「うるさい!」と、切り出しておいて、その後「黙ってプレーして!」と、子どもが親に甘えるかのような、もしくは女性のような口調に転ずるのが「普通」の言い回しなのでしょうか…?

西村主審の普段の言葉遣いが、このように甘えたような語尾で終わるのであれば、それもアリでしょう。

しかし、たとえ、そうであったとしても「黙ってプレーして!」を「黙ってプレー死ね!」と、聞き間違えたとするのは、少しばかり強引な気がします。だって、それは日本語として成り立っていませんから…。

まだ「黙ってプレーしろ!」なら、日本語になっていますが、そうすると「聞き間違い」ということにできなくなるから不都合なのかなと、思ったりしています。

また、こういった問題の調査を第三者機関に任せるわけでもなく、審判委員会を開くでもなく、おもむろに専務理事が仕切ってしまうことに、JFAの組織としての未熟さのようなものを感じます。

さらに、肝心の上本選手には意見を聞いていません。大分からの報告書も吟味していません。
こういったことがまかり通っているうちは、何度でも同じようなことが繰り返されると思います。

JFAのいうように「聞き間違いが事実」であれば、もしかしたら誰も傷つかないのかも知れません。
しかし、ボクには何となく、それは真実ではないような気がします。

そして、JFAが取ろうとしている解決策も、組織として良い方法を選択しているようには思えません。
なんとなく、またサッカーとボクとの距離や角度が変わっていく気になる事件だなと思いました。

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