天皇杯４回戦。（※訂正）サンフレッチェ広島を応援します。

この時期にＪ１下位にいるチームが迎える天皇杯は厳しいものがあります。

同じＪ１のクラブとの対戦ならまだしも、下のカテゴリーからいわゆるジャイアントキリングを狙って血気盛んに臨んでくるクラブを相手にしなければならないカードになる場合があるからです。

セレッソの場合は、2004年に当時ＪＦＬだったザスパ草津に１−２で負けました。
そして、2006年は同じＪ１のサンフレッチェ広島に０−３で負けました。

その時の対戦相手だったサンフレッチェが、今、残留争いの真っ只中です。
試合は奇しくも昨年と同じ11月４日・場所も同じ鳥取バードスタジアムです。

サンフレッチェが昨年のセレッソよりも精神的にツライのは、相手が下のカテゴリーの湘南ベルマーレということです。これはベルマーレというチームの強弱をどうこう言っているのではありません。

実際、セレッソはベルマーレに今年、３敗１分。一度も勝つことが出来ませんでした。加藤選手には４試合ともで決められ４ゴールされましたし、アジエル選手のドリブルも脅威です。

しかし、セレッソを応援しているボクとしては、昨年同じＪ１のクラブとの対戦で、正直なところ「ホッ」とした気持ちになった部分があったからです。「ここまで弱っている状態で、下のカテゴリーのチームに負けたらボロボロになってしまう。」と考えたからです。

でも、今になってよく考えてみますと、2004年に当時ＪＦＬだったザスパに負けたにもかかわらず残留。
2006年は、同じＪ１のサンフレッチェに負けて降格…。

もっとも2004年は自動降格・入替戦とも各1チームという特別な状況だったので、残留できたともいえますが、やはり「残留するぞ！」という気持ちが、2004年は強く表れていたと思います。

だから「同じカテゴリーのチームになら負けても良いが、下のカテゴリー相手なら負けたら格好悪い」などという気持ちそのものが既に自分に負けていたのだと思います。

前置きが長くなりましたが、サンフレッチェ広島vs湘南ベルマーレの天皇杯５回戦。
ボクにとっての注目の一戦です。

サンフレッチェ広島の、リーグ戦での残り４試合は「清水（Ａ）・神戸（Ｈ）・川崎（Ａ）・Ｇ大阪（Ｈ）」と、強敵ばかりです。前節の千葉戦でロスタイムを含む残り５分で、２−０から２−２にされてしまうという悪夢のような試合を演じてしまったサンフレッチェ…。

代表選手を多く抱えながらも、残留争いに巻き込まれるというチームとして不本意な状況だと思います。
それは、やはり「何かが足りない」のだと思います。

精神論で勝つことができれば苦労はいないということは承知しているつもりですが、「勝つのはオレ達だ！」「どんなことをしても残るんだ！」という強い気持ちが必要だと思います。

今のところウェズレィ選手を休養のためにメンバーから外すようですが、湘南ベルマーレに圧勝することによって、リーグ戦へとつなげて欲しいと思います。

もちろん、Ｊ２のチームがＪ１を倒すという状況も興味はあるのですが、この対戦は「昨年と同じ日に同じ場所でセレッソを倒したチームが、今年は自身がその立場に陥ってしまっている」という状況に、何だか言いようのない気持ちを抱いてます。

なので、ベルマーレさんには悪いのですが、この試合はサンフレッチェを応援したいと思います。

※なんと、タイトルを間違えていました。(2007.11.03 07:05)
「天皇杯５回戦…×→４回戦…○」