違反したのは我那覇選手ではなく、Jリーグなのでは…?(※)
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けん坊
2008年01月26日 14:17 visibility95
ボクにとっては信じられないことですが、実は今日まで日本サッカー協会(JFA)にはアンチ・ドーピングの規定が全く存在していません。
そして、リーグは独自のドーピング禁止規定を持っていますが、国際基準では認められていない様々な問題が存在しています。
昨年11月のJFA理事会において2008年2月1日から発効するドーピング禁止規定が了承されました。
これに伴い従来のJリーグドーピング禁止規定が廃止されることになっています。
文部科学省によりますと、この問題が起こる前からJFAとJリーグに対して「日本アンチ・ドーピング機構(JADA)に加盟するか、JADAと連携をとってドーピングコントロールを行うように再三にわたって行政指導をしていたが、JFAとJリーグが行政指導に従わないままになっていた。」ということらしいです。
よって、JADAの回答(2007年7月19日)でも、世界ドーピング防止機構(WADA)の常任理事兼文部科学省副大臣の回答(2007年8月23日)でも、「白となっている」のにもかかわらず、Jリーグが「黒という」状態が生じています。
ちなみに、2007年9月には国際サッカー連盟(FIFA)の医事委員長も「静脈内注射での許可申請は不要」と回答し、さらに「疑義がある場合は、独立した審査委員会が再評価する。」ということで、「独立した審査委員会を持たないJリーグのあり方」に疑問を投げかけた形になっています。
さらに同時期にWADAの事務総長が「医学的過程と法的過程は分かれているべき」として、Jリーグの違反認定の手続ミスを指摘しています。
いろいろと調べるうちに、Jリーグの組織としての脆弱性が明らかになっています。
でも、それは歴史の浅い組織なのでやむを得ない面でもあると思います。
問題は、そのことを正面から捉えて前向きに取り組むのではなく、強引にコトを収めようとしたり、うやむやにしたりしようとしていることではないかと思います。
そういった意味では、これまでのJリーグの対応にはとても強い不満を覚えますし、このままであるならば、今後についても大きな不安を感じています。
「100年構想」とは、何なのか…?。この国にとって、サッカーとは、何なのか…?
果たして、Jリーグは一体どうしたいのでしょうか…?
ボクは、2004年の野球界再編騒動が嫌になってサッカーを観るようになりました。
旧態依然とした野球界に比べて、Jリーグはとても良い組織に思えましたが、最近は「とても前近代的な運営がされている組織なのでは…?」という疑問が湧いてきました。
そういったこともあり、この我那覇選手の問題の行く末には、とても大きな関心を持っています。
正直なところコトが起こった2007年4月には、ほとんど無関心でした。
その後、我那覇選手が立ち上がったことにより、関心を持つようになり「これは一選手の問題ではない」と、思うに至りました。
今では「Jリーグの処分は不当だったのではないか」と思うようになっています。
そして、現在行われようとしているスポーツ仲裁裁判所(CAS)での仲裁手続で、正しい判断が下されることと、これを機にJリーグがもっと健全で素晴らしい組織になってくれることを祈ってます。
我那覇選手の問題は、一選手・一クラブの問題ではないと思います。
Jリーグの組織としての健全性が問われているのではないかと思います。
今後も行方を見守りたいと思います。
※しばらくは、我那覇選手の件に関してのみ「日記」を書くことにしています。
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Jリーグには我那覇選手を処分する資格が無かったと思います。(※)
2008年1月27日
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