CASの裁定は、聴聞会の数日後?!

  • けん坊
    2008年04月26日 22:19 visibility60

報道によりますと、スポーツ仲裁裁判所(CAS)による「我那覇選手のドーピング問題に関する裁定」は4月30日の聴聞会の数日後に下される見通しということを、CASが公式HPで発表したようです。
(スポーツ報知より)http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20080426-OHT1T00245.htm

(以下、引用)「スポーツ仲裁裁判所(CAS)は25日、サッカーの我那覇和樹(川崎)がJリーグから受けたドーピング禁止規定違反の処分取り消しを求めた問題で、裁定は聴聞会の数日後に下される見通しと、公式サイトで発表した。 聴聞会は30日午前9時30分から東京都内で行われ、翌日にまで及ぶ可能性もあるという。仲裁人は日本の小寺彰、マルコム・ホームズ(オーストラリア)、ハンス・ナター(スイス)の3氏。 聴聞会は規定により非公開で、東京で記者会見を開く予定はない。」(引用、終わり)

今のところ、情報不足の部分があるのですが…。

3人の仲裁人のうち2人は、CASの約250人の中から、各当事者が選定しています。
そして残りの1人がCASの選定になると思われますが、それが誰なのか気になっています。

取り急ぎ「小寺彰氏」のことを調べてみました。

1952年京都府生まれで、東京大学教授とかで、専門分野は国際法と国際経済法らしいですが、なによりもボクの興味を引いたのは「日本スポーツ仲裁機構(JSAA)の仲裁人である」ということです。

ボクの考えでは「各当事者が選定した仲裁人は各当事者に不利な判断は下さない」と、いうこと。
そして「JリーグはJSAAでの仲裁を避けていたという事実」です。

水泳の千葉すず選手のことを発端にして、多額の費用負担発生を避けるべくして作られたJSAAという組織を利用することが出来れば、今回の我那覇選手の費用負担も5万円だったとか…。

それをJリーグが徹底してCASでの仲裁にこだわったために、我那覇選手は1000万円以上と云われる多額の自己負担を承知で提訴に踏み切らざるを得なくなったわけです。

…もし、最後の1人の仲裁人がJSAAの仲裁人も兼任する小寺氏だったとしたら、結果的にはJSAAを利用したのと同じようなことになるのではないかと思ったりして、少々滑稽な気がしています。

それにしても、午前9時30分から始めて翌日まで及ぶかも知れないとは、かなりハードです。
何よりも、そんなに疲れ切った状態で正しい判断を下すことが出来るのかという不安を感じています。

ボクは「無理して1回の聴聞会で結論を出す必要はないのでは?」と、思っています。
時間や回数をかけてでも、しっかりと正当な判断を下してくれることを願いたいと思います。

我那覇選手の問題は、一選手・一クラブの問題ではないと思います。
Jリーグの組織としての健全性が問われているのではないかと思います。

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