「私は人一倍強い正義感を持っている。」(家本政明氏の言葉)
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けん坊
2008年03月07日 06:44 visibility310
ゼロックス・スーパーカップで主審を務めた家本政明氏の言葉です。
(サンケイスポーツより)
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200803/st2008030705.html
(以下、引用)
ゼロックス杯で不可解判定の家本主審に”無期限出場停止”
日本サッカー協会の審判委員会は6日、ゼロックス・スーパー杯の鹿島−広島戦(1日、国立)で警告や退場処分を繰り返した家本政明主審(34)に対し、期限を定めずにJリーグの主審を担当させない措置を決めた。
松崎康弘審判委員長(54)は「いまJで笛を吹くとクラブも混乱するし、いいレフェリングができず互いに不幸。冷却期間を設ける」と説明、懲罰的処分との見方を否定した。国際試合は適用外で、今後はJ以外の試合で笛を吹く。復帰時期については「長くて1年かもしれないし、短くて3カ月かもしれない」と明言を避けた。また松崎委員長は、鹿島が提出した意見書についての回答にも言及。前半12分に家本主審が鹿島DF岩政に出した警告(2枚目のため退場)は間接FKだったと間違いを認定。それ以外は「判定は悪かったわけではない」としたが、今季からPKでキッカーがける前にGKが前方へ動く違反を厳格に判定する点は周知徹底が不足していたとし、基準のDVD映像を作成して各クラブへ送付することを決めた。
★家本主審が弁明
家本主審は審判委員会の会見に自身の希望で同席。審判としては異例の“弁明”を行った。PK戦での2回のやり直しについて、鹿島GK曽ケ端へ事前に「早い動きがあればやり直させる」と通達していたことを明かした。さらに「岩政選手を退場にした後、心の揺らぎを抱えながら試合してしまった」と反省を口にするとともに「私は人一倍強い正義感を持っている。ルールにのっとっていない行為を受けたチームがマイナスになるのは許せない。ぼくが正しいと思っても、本当の正義であったとしても、周囲に理解されずに残念というのもある」と自身の固い信念を吐露した。
(引用、終わり)
…ある意味スゴイ人だと思います。
異例ともいえる審判の記者会見で「私は人一倍正義感が強い。」ですから…。
「本当の正義であったとしても、周囲に理解されずに残念…」ですから。
「唯我独尊」というのでしょうか「傍若無人」というのでしょうか…。
彼は良い意味でも悪い意味でも「マジメ」なのだと思います。
彼が笛を吹く試合のほとんどは、つまらない試合になります。
それは彼が、サッカーは人間がしているものということを理解していないと思われることと、サポーターや観客が楽しい時間を過ごしたいと思っているということを分からないことによると思われます。
しかし、彼にとってはそんなことはどうでも良いのだと思います。
「審判はルールに則って笛を吹けば良い。」と、いうことを貫いているのだと思います。
もちろん、それは審判にとって重要な要素の一つなのですが、全てではない。
…と、いうことも考えたことがないと思われます。
でも、それをもってして彼を責めることは出来ません。
なぜなら、彼は日本に9人しかいないスペシャルレフェリー(SR)の1人だからです。
SRであるということは、彼の自信をさらに増大させていると考えることが出来ます。
「俺はプロだ。俺は間違っていない。」
日本サッカー協会は、そのような彼を育成し、プロの審判であるSRに認定しました。
認定に際して「選手とのコミュニケーションや試合の流れをつくることの大切さ」に関するポイントは問われないのでしょうか。もしくは、認定の際には基準をクリアしていたのでしょうか。
はたまた、そもそもそういった能力そのものが問われていないのでしょうか。もし、問われることなくSRに認定されるシステムであれば、ゲームコントロールを理由にした今回の措置(「処分ではない」(松崎委員長))は誤りということになりますが…。
いずれにせよ、彼の性格は今に始まったものではありません。
判定に対する批判もずっと前から様々な形で指摘されてきました。
「再教育」と称して1ヶ月間香港で過ごしたこともありました。
もっとも、「何を再教育したのか?」については、いまだに明らかにされていませんが…。
今回も警備員に守られながらピッチを去っていったようですが、これも初めてのことではありません。過去には担当した試合について3試合連続して警備員に守られながら退場したという経験もあるようです。
しかし日本サッカー協会は、彼を指名しました。
先日、紹介しました4日付の朝日新聞で松崎委員長は…
「昨季評価を上げた家本主審を指名したのは、今季の基準となる笛を期待していたからだ。」
…と、記しています。
そして、判定に関しては期待に添うことが出来たようです。
…が、結末は「処分ではないが、無期限の出場停止。」
ボクは、家本政明氏は「変な人」だと思います。
でも、日本サッカー協会も「変な組織」だと思います。
どちらにしても、こんなやり方が続くようならば、「楽しい」はずのものが「楽しくなくなる」のは当然のことのように思います。
はかない希望かも知れませんが、今回のことを機に「審判問題」がもっとオープンになり、そして前向きに改善されることを期待したいと思います。
相変わらず、まとまりのない長文になってしまいました。
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- 事務局に通報しました。
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