用具を考える 9回目 グローブ「ケア」について考える
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とりすたd(過去形)
2019年04月30日 01:59 visibility2120
グローブを買って、使って、良い状態を保つためにはグローブのケアが必要です。怠ると、グローブがせんべいのようにパリッとしてしまったり、本来のスペックを発揮できなくなったり、最悪の場合、カビが生えたりします。(尤も、それを承知の上で、ケアをしないという選択肢を取る人もいますが…)
そこで、第9回目、「平成最後の日」に送る久々の新規記事は、グローブの「ケア」について、先にリメイクした第1回と少しリンクする部分があります。
ーー汚れを落とすーー
野球は基本は外でやるスポーツなので、土汚れがどうしてもついてまわります。そこで、汚れ落としが必要なわけですが、当方は3種類の汚れ落としを使いました。それぞれの利点を挙げていきます。
A:グローブ用汚れ落とし
利点としては、液体状で伸ばしやすいため汚れが落としやすい点。特にグローブは財布や革靴よりも多数のパーツで成り立っているので、シンナー臭が苦手とかではない限りはベストな選択です。
B:革用汚れ落とし
こちらはスーパーとかでも購入できるもの。グローブなどのアウトドアスポーツ向けではないので、汚れ落としとしての効力は幾分落ちますが、どこでも購入できるのは利点。ただし、艶出しワックス配合のものを捕球面に塗ると却ってグローブを使えなくしてしまうので、艶出し効果の有無の確認は必要です。(滑りやすくなるので)
C:スパイク用汚れ落とし
こちらもB同様の理由で使っていたことがあります。機能としてはグローブ用の代用としては十分かと思います。歯ブラシなどで汚れを落とす場合もたれないので、使用するツールによってはこちらのほうがいい場合もあるかもしれません。
ーー革に栄養をーー
動物性皮革のグローブは、汚れを落としてから栄養を補ってあげる必要があります。グローブは生き物ではないので、栄養や油分は自動生成はできないのです。そこで、保革油を塗布することによって栄養を補ってあげるのです。
◆豆知識◆保革には動物性油脂、植物性油脂、鉱物性油脂の3つがよく使われています。そのうち、鉱物性油脂は革に栄養を与えるのではなく、防護膜のような役割を果たします。(水泳に用いられるワセリンは代表例)
A:グローブ用保革油
一口に野球用と言っても色を付けたり、グリップを与えたり、いろいろなものがあります。組成表示がないものもありますが、大体は動物性油脂配合のものかと思われます。
もちろん、これを選べば大丈夫ではあるのですが、はたして、グリップを与えるものが背面に要るのか?色を付けるものが手を入れる部分に必要なのかという疑問はあります。
B:靴クリーム
安価なものは、鉱物性の油脂が主体だったりするので、栄養を与えるには不向きなものもあります。ただし、万が一保革油を切らした場合など、ミンクオイル(動物性油脂)やホホバオイル(植物性油脂)配合のものがあれば栄養を補うことができるので代用として使えます。
C:ハンドクリーム/スキンクリーム
保革油(動物性油脂)の独特な甘ったるい匂いが苦手な方におすすめ。実はハンドクリームにはホホバオイルなど植物性油脂が配合されているものが多く、栄養を補う意味でもマッチしていたりします。当方はグローブ背面や手を入れる部分に塗布しています。今のチームを起ち上げてからそこそこの期間使っていますが、それにより起こるデメリットは今のところ確認できていません。
ちなみに、当チームで同じことをやっているメンバーが一人いました。正直驚きです。
ーー最後にーー
汚れ落としと保革面で使える?例を複数挙げましたが、実は最近では汚れ落としと保革を1度に一括で行えるケア商品が売っているそうで、人気商品とのこと。便利な時代になったものです。
果たして令和になったらどんな用具が生まれるのでしょう…?
- 事務局に通報しました。
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