
AED設置義務化
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ペスカドーレ
2011年08月04日 12:15 visibility1237
元日本代表のDF松田選手(現JFL松本山雅所属)が倒れた練習場にAEDが設置されていなかったことを受けて、日本サッカー協会の小倉会長が「(設置の義務づけを)言わざるをえない。練習でも試合でも(選手同士が)ぶつかったりするし」と話したそうだ。J1、J2の施設にはAEDの設置を義務づけているが、JFLは対象となっていなかったのが現状である。
昨日の松本山雅の練習では、急遽レンタルしたAEDが設置されている。ハードは整えてもソフトが整っていなければ意味がない。それにこの事故が起きたJFLだけを義務化???JFLで事故が発生したから?他にもギリギリの状況下・環境下で闘う選手達、トレーニングをしている選手達がいるのに、このような危機意識で日本のサッカーに係わる安全は確保できるのだろうか?本当に草の根まで見て判断しているのだろうか???
以前、夏に行われる高校総体会場に教え子が出場していたため、応援に行った。猛暑の中、材質によっては表面温度が60℃を越える人工芝の会場で行われていた。この環境下で一杯一杯で試合をしている高校生なら何が起きてもおかしくないと思い、AEDが準備してあるのかが気になり、本部席へ‥「大会本部にAEDって準備しているんですか?」と聞いたところ、このような返事が返ってきた「AEDなら管理室に設置してありますよ!」その時、私は「えっ!?」と思いました。だってその会場は歩いても端まで15分以上かかる広い敷地にあるんですよ!!!しかもその会場から管理室までは少なくても2~3分はかかる場所に離れているんです。
この施設設置のAEDは他種目などの利用者がいるためサッカーだけが独占する訳にはいきません。事故発生の危険性がある大会が予定されているのに、事前に準備・何かあった時に対応できる状況かすら考えていないのが現状でした。
その後、県サッカー協会とも話をし、各種別総会の場で「危機管理意識」について投げかけて来ました。現在は、少しづつ大会へのAEDの準備‥心肺蘇生法の必要性を理解し、自主的にもしくは今後機会があれば受講したいと言われる方が増えてきたと聞きます。先日、地元で開催された中学生の大会で本部テントにAEDが準備されていました。運営担当校で準備されたらしく、先月の中体連でもAEDが‥ハードは整い始めてきています。後はソフト(救命処置方法)ですね!?
今から熊本県サッカー協会事務所で「救急法普及」について相談に行ってきます。どれだけ準備していても事故は必ず起きます!!!その何かあった時に適切に対処し、また元気な姿でサッカーができるように安全を確保してあげることが大切じゃないでしょうか?
昨年の救命事案で心肺停止状態から回復した高校生は先日の高校総体にも出場したらしく‥今は大学受験に向けて頑張っていると報告がありました。一人でも助かる命を増やし、一人でも悲しむ人を減らすため、みなさんも日本人が世界に誇れる『助け合いの精神』を持って救命意識を高めて欲しいと願います!!!!!
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- 事務局に通報しました。
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