#213 UEFA EURO 2012 欧州サッカー選手権 準決勝②
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ペスカドーレ
2012年06月29日 05:56 visibility308
先ほど準決勝第2試合が開催されたユーロ2012は、公式戦15連勝中(世界記録更新中)で安定感ある“ゲルマン魂ドイツ”と、逆境に強く勢いに乗っている“覚醒しつつある新生イタリア”という強
国同士の対決となりました。
試合前の下馬評では、ドイツより休養が2日少ないイタリアの疲労度合いもあり、世界記録更新の15連勝中のドイツが圧倒的に優位か?と思われていました。
かつ、
ドイツ対イタリアは公式戦で16年振りとなる顔合わせで、これまでにドイツはイタリア相手に1995年の親善試合で負けて以来、負けていないという戦績もある。
下馬評通りに試合開始早々から、ドイツが得点を匂わせる攻撃を魅せる…
ドイツは、
足首の負傷が心配されたMFバスティアン・シュバインシュタイガーがスタメン出場に間に合い、フォワードにはマリオ・ゴメスが先発復帰を果たした。また、イタリアの攻撃力を警戒してか、MFトニ・クロースが初めてスタメン起用されました。
脱“カテナチオ”と呼ばれ、その攻撃的なスタイルが賞賛を浴びているイタリアは、その姿勢を変えることはなく、攻撃的なスタイルでドイツ相手にも真っ向勝負を挑み、怪我が心配されたMFデ・ロッシ、DFジョルジョ・キエッリーニらも先発し、ツートップもマリオ・バロテッリとアントニオ・カッサーノの“悪童”コンビで変わらない配置で臨んだ。両チームのスターティングメンバーは以下の通り
■ドイツ
<GK>ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)
<DF>ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)、フンメルス(ドルトムント)、バドシュトゥバー(バイエルン・ミュンヘン)、ラーム(バイエルン・ミュンヘン)
<MF>ケディラ(レアル・マドリード)、シュバインシュタイガー(バイエルン・ミュンヘン)、ポドルスキ(1FCケルン)、エジル(レアル・マドリード)、クロース(バイエルン・ミュンヘン)
<FW>ゴメス(バイエルン・ミュンヘン)
■イタリア
<GK>ブッフォン(ユベントス)
<DF>バルザレッティ(パレルモ)、キエッリーニ(ユベントス)、バルザーリ(ユベントス)、ボヌッチ(ユベントス)
<MF>ピルロ(ユベントス)、デロッシ(ASローマ)、マルキジオ(ユベントス)、モントリーボ(フィオレンティーナ)
<FW>バロテッリ(マンチェスター・シティー)、カッサーノ(ACミラン)
試合開始からドイツがイタリアゴールを何度も脅かす場面がありましたが、GKジャンルイジ・ブッフォンを中心に、ピンチを凌ぎきる。4分には、ピルロが身体を張って大ピンチを阻止、チームを支えるベテランコンビが存在感を示していました。
すると、前半20分‥イタリアが巧みなパス廻しから今度は“悪童コンビ”がやってくれました…
カッサーノがドイツ守備陣の一瞬のスキをつき、反転してディフェンス2人をドリブルで交わし、見事なクロスを天才バロテッリが頭で先制点を叩き出すという、予想外の展開。
イタリアが先制点から一気に息を吹き返し、立て続けの36分にはディフェンスラインを抜け出したバロテッリが凄まじいシュートをゴール右隅に叩き込み、得点王に並ぶこの日2得点目の活躍を見せる。
その後は、ドイツが優位にボールを支配する時間帯が続くが、リードしてから圧倒的強さを魅せるイタリアの“カテナチオ”が機能を魅せる。ドイツはチャンスを得られないまま、イタリアリードの2-0で後半に入る。
後半、ドイツはベテランのミロスラフ・クローゼと成長株のマルコ・ロイスを同時投入すると、早い時間帯にはDFボアテングを下げて、FWトーマス・ミュラーを投入、逆転を狙いましたがイタリア得意の試合展開にハマってしまう。
イタリアも疲れからか足が鈍り始めたところで、惜しみなく3人の選手交代を次々に投入していく総力戦の様相となる。
攻めるドイツ、守るイタリア、しかしドイツの交代策が実ったのはロスタイムに入った直後のハンドによる1点に留まり、イタリアが2-1でドイツを制し、決勝進出を決めました。
イタリアは、44年振りのユーロ優勝を目指し、7月1日に行われる決勝戦で、今一番美しいサッカーを魅せる『スペイン』と対戦します。
「ストップ・ザ・スペイン!!!」
新生イタリアの勢いがあり、攻撃的かつ堅守を使い分ける“勝つサッカー”がどこまで通用するのか?予選では引き分けだった両者の決着はいかに…
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