開幕戦・高橋尚の舞台裏・・・

  • Miya
    2008年04月04日 05:28 visibility123


CSシリーズ初戦、中日の先発オーダーを見た巨人ベンチに衝撃が走る。

 

 

「ちょっ・・・!?小笠原って!!

聞いてないよ!!!」

  

悲痛な声を上げる原監督、青ざめた表情でスコアラー室に駆け込む篠塚コーチ。

さながらパニックの様相。

右の山井を予想し、左の小笠原に対してはノーマークだった。

そのショックが尾を引き、巨人は良いところなく三連敗を喫してしまう。

 

 

「やっぱり情報戦だよ、俺たちが敗れた原因は!!!」

 

打倒中日の雪辱を果たすべく、原監督は情報戦での先制攻撃を決意する。

まずは他球団に知り合いが多く、口が軽いという噂があったコーチ二人の粛清。

「ここから洩れる機密情報も多いのでは?」という疑惑がチーム内にくすぶっていた。

控え選手の打撃向上におおいに貢献した彼らを容赦なく切り捨てる。
これが 不可解な人事の真相であった。

 

 

次に自軍の先発投手を読まれないために徹底的に煙幕を張ることにした。

 

 

「中日が奇襲で来るのなら、

こっちもそれに応戦するだけだ!」

 

と、今だにCSの遺恨を引きづり、いかに相手を欺くかその作戦を練った。

 

・まず開幕試合となるヤクルト戦はセオリーの上原でなく、高橋尚で行く。=奇襲

・次にマスコミに対して自ら情報を意図的にリークする。=情報操作

・グループであるスポーツ報知に協力させ、「高橋尚」を確定とした記事を書かせる。=かく乱する

・ここでのミソは嘘情報の「上原」を流すのではなく、「高橋尚」と報じさせること。=幻惑する

・相手は「そんな馬鹿な、どっちが本当なんだ。嘘だろオイ」と困惑するはず=パニックを起こさせる

今シーズンを通してリーク、報知での記事の連動作戦は常に実施する。

今回は報知の報道=事実であったが、時々わざと外してますます相手を混乱させる。

 

 

 

 

 

「ふふふ、情報戦を制するものが戦を制するんだ。これで万全になった」


3月28日、開幕があと数時間と迫ってきている神宮球場の監督室で、

若大将はそうつぶやくと、ひとりほくそ笑んだのだった。(完)

 

この文章はすべてフィクションであり、作者の妄想に過ぎないことをお断りしておきます。念のため。

 

そんな小細工せんでも堂々とやればいいのに。

全然原さんのキャラじゃないのにねー。





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