和田一浩もまた武士であった。
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Miya
2007年10月26日 23:33 visibility1163
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/headlines/20071025-00000015-spnavi_ot-base.html
FA資格を取得した西武の和田一浩。
24日、球団本部長から残留要請を受けた。
和田は「必要と思われるのはありがたい。条件面で不満はない」と球団側の誠意は感じた様子。
ただ、師匠と慕っていた伊東勤前監督が今季限りで辞任したこともあり、「尊敬する人がいなくなって、考える部分もある」と発言した。
和田は県岐阜商 - 東北福祉大 - 神戸製鋼を経て、25歳の時に捕手として入団。
ただでさえ遅いデビューであったが、10歳年上の正捕手伊東勤の壁に阻まれ、レギュラーにはなれず。
外野手に転向した30歳にしてようやく開花する。
この年、115試合に出場して、打率319、本塁打33本、81打点。
右打ちの大砲として西武の主軸を担うようになった。
いわゆる「遅咲きの苦労人」である。
この男は味があって、骨もあって、とっても好感が持てるのだ。
和田は伊東が球団がどのような経過で退団に至ったか、間近でつぶさに目撃しているだろう。
伊東派だけに憤りは山のように積もり積もっているに違いない。
当然のように和田はFAのことをあらかじめ伊東に相談しているはずだ。
和田「伊東さん、もう俺は伊東さんのいない西武にいたくないですよ!」
伊東「まあそう言うな、おまえが俺に義理立てして出て行っても何の得もせんぞ」
和田「でも、あんな球団でやる気はせんです・・・」
伊東「野球選手は野球してなんぼだろ。自分を高く売るのがプロじゃないのか!」
和田「・・・」
伊東「俺だってこのまま終わるつもりはない。その時まで、頑張っててくれよ!」
そして、伊東は最新の中国産毛生え薬を和田の手に握らせた。
伊東「今、浪人の俺にできる精一杯のことはこれだけだ!!!わかってくれ!」
和田「い、伊東さん・・・・!!!」(号泣する)
和田もまた武士である。
しかし、主君に殉じるだけが武士道ではない。
そういうことだ・・・と思う。
武士のようなプロ野球選手が好きだ。
というよりも、
バットは刀であり、プロ野球選手は現代に生き残った武士だと思っている。
和田は藤沢周平の時代小説に出てきそう。
実にいい男だと思う。
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