北東北放浪記つづき〜岩手・盛岡一高

国語辞典と探偵小説で有名になった「金田一さん」。これは岩手北部の地名に由来する名字で、お里は岩手ですか、と聞いてみればほぼその通りだそうです。…まあ、一生のうちで金田一さんに出会う機会もそうはないと思うのですが。

で、せっかく岩手・盛岡までやってきたのでわたしもやってみました。

…謎はすべて解けた！[e267]
じっちゃんに丸投げで！
「推理せえや！！」

推理力に乏しい街角探偵・仲本、能といえば知らない町も地図を見て適当に歩けるぐらいなものでして…。宿泊先から歩いて行けそうな学校ということで、盛岡一高（旧制・盛岡中学）を訪れました。

前回の日記で第１回夏の準優勝校・秋田高校を取り上げましたが、翌年から東北の壁として立ちはだかったのが岩手勢。第２回から一関中学と盛岡中学で交互に３度ずつ代表の座を占めます。秋田中学が東北代表を奪還するのは第８回大会まで待たないとなりません。

盛岡一高も今年創立130年になる岩手の伝統校で、日の丸・岩手県旗・校旗が並んで掲げられていました。「日本・岩手そして盛岡一高ですが何か問題でも？」と言われている気がして面白かったです。
冒頭で触れた国語辞典の金田一京助に宮澤賢治、石川啄木など著名人も輩出しています（啄木は中退しましたが）。

で、休みに入ったというのに部活か何かでやたら生徒が出てきているのですね。人が多くて校舎・正門は撮れませんでした。お隣の岩手大学側から高校を眺めると、テニスコートの奥がグラウンドで、野球部が練習しています。グラウンド側にも回ってみましたがこちらは道とグラウンドの間に人家があり、中は全く見えませんでした。

記録を見ると野球部は第２回以降の地方大会は全て出場（中止の昭和１６年を除く）の準皆勤となっているようで、惜しいことでした。全国大会には９回出場。すべて夏の大会でした。1978年以来出場がありません。…というと最近は低迷しているのかと思いきや、今年夏の岩手大会ではベスト４。昨年夏準優勝、一昨年夏もベスト４と甲子園まであと少しのところまで来ているのでした。

東北名物（？）バンカラ応援を残す学校の一つです。学校を訪れたとき、黒の学ラン姿の二人連れが門から出てきました。この暑いのに、と思ったら足もとは下駄ばきでガツガツ歩いていました。ホントの話です。決勝まで勝ち上がってくれば球場で見られたのですが。