気仙沼からの声 その9

気仙沼からの声-----(9)

 ・復旧・・・学校

  東日本大震災では学校自体が津波被災した、あるいは学区が破壊的被害を

 受けたなどの事情によって廃校を余儀なくされた学校が少なくない。

  被害を免れた学校では震災によってもたらされた様々な影響を一刻も早く

 沈静化し、震災以前の正常な姿を取り戻そうという努力が重ねられている。

  学校に通う生徒の中には校庭に建つ仮設住宅から通学している者もいる。

 親が職を失っている者もいる。家族を亡くした者もいる。

  学校生活が正常化する一方で各家庭で抱えられた問題は解決されず、むしろ

 悪化している者もいる。

  学校にはその地域の子供達が通っており、学校職員は毎日子供達と接すること

 によって各家庭の様子を垣間見ることが出来る。そしてそこから地域の実態を

 推し量ることが出来る。

  学校は教育を行う場であるが、生徒を介して地域社会の最小単位である各家庭

 と直結している場でもある。

  現状のように社会が不安定な環境において学校は子供達のみならず、子供を

 取り巻く全ての環境に対して目を向ける必要がある。

  学校は地域社会再生へのカギを握っている。

  

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