こうふくあかの

”こうふくあかの”  西加奈子著  小学館
この作品はどうみても男性作家によるものだろう(-_-;)
 イラン生まれのこの女流作家にはそう思わせるところがある。
結婚12年、セックスレス3年のアラフォー課長・靖男が、
 美人妻から不貞の末の妊娠を告げられる。
  不貞の内容に対する筆者の毛嫌いの気持ちが強烈。
一方、嫉妬を嫌悪し、世間体を気にする性格ゆえ、
 納得していないのに出産を認めて悶々とする靖男。
兎島に連れられて行ったジム併設バーの常連婆さんジリとキキ、
 喋らない小男と大男でレスラーの卵達がいい味を出している。
最後はサミー・サムに繋がるラストの清々しさが良い。

 

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