父の背中

  • ケン#39
    2006年12月24日 17:55 visibility137

ボクは初期のウルトラマン・シリーズを見て育った世代だ。

つまり、ボクは子供の頃既に、「ウルトラマンを体験」しているわけだ。

 

時は流れ、今ではそのボクも親となり、息子といっしょに毎週土曜に

今のウルトラマン(ウルトラマン生誕40周年記念番組とかで、卑怯な

ことに、ボクの知っている昔のウルトラ兄弟やら怪獣やらがいっぱい

出てくる)につき合わされている。

 

それを見ているときの息子の様子ったらない。普段あれだけ四六時中

しゃべくりまくってるのが一言も発せずに食い入るように見入っている。

そして、ちょっと気味の悪い悪者が現われるとボクの背中に隠れ、

「怖いから、お父さん、代わりに見ててね。」などと言う。

 

ボクの子供の頃と同じだ。

この番組が今の彼にとってどれだけインパクトのあるものか、ボクには

想像ができる。

それは、ボクも子供の頃同様に「ウルトラマンを体験」しているからだ。

 

そこで、ふと思った。

ウルトラマンを体験「していない」ボクの親父は、ボクとウルトラマンを

見ている時、何を感じ、何を思っていたのだろうと。

 

*ちなみに昨日の回のタイトルは「父の背中」。

  やつら、明らかにボクら世代の父親を意識してやがる、と思いつつ、

  ちょっと、ジ〜ン、と来てしまったボクは、まだまだ息子に背中を

  見せられるような生き方はできていない。 

 

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