<夏の高校野球>本塁打急増、安打は減少

  • 有希
    2012年08月25日 04:22 visibility124
大阪桐蔭(大阪)が今春センバツ時より一回り成長した姿を見せ、史上7校目の春夏連覇を果たした。エース藤浪が20年ぶりに準決勝、決勝で連続完封し、攻撃では出場校中最多の8本塁打を記録。高校生離れしたスケールの大きな野球を披露した。3季連続準優勝に終わった光星学院(青森)は、田村、北條が前評判通りの強打を見せたが、決勝で失策が失点につながるなど粗さも感じさせた。【和田崇】

http://koshien.mainichi.jp/graph/koshien/homerun/001.html">【歴代2位の56本塁打
 今大会で目立ったのは本塁打。前回の27本から56本に急増し、第88回大会(06年)の60本に次ぐ歴代2位となった。また、過去13本だった先頭打者本塁打が4本も飛び出した。

 一方、総安打数(847本)はここ5年間で最少で、犠打飛も前回大会より17個減った。これらの影響か、やや大味な試合が多かった印象がある。1点差ゲームは前回が16試合で今回は9試合。延長戦は、前回の8試合に対し今回は2試合だけだった。

 投手では、桐光学園(神奈川)の2年生左腕・松井が鮮烈な全国デビューを果たした。同じような腕の振りから140キロ台の速球と鋭いスライダーを投げ分け、1回戦で22個の三振を奪って大会記録を塗り替えると、準々決勝までの4試合で史上3位の68奪三振。倉敷商(岡山)の西が操るシンカーの切れ味も見事だった。

 済々黌(熊本)が2回戦の鳴門(徳島)戦で見せたプレーが印象に残った。七回1死一、三塁、遊直併殺で3アウト目が成立する前に三塁走者が生還。鳴門からアピールがなかったため得点が認められたケース。ルールを熟知することの大切さを再認識させられた。

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