復活時はランク9位伊達ドロー悪い全仏敗退勝者に最大級の賛辞受けるも五輪へ思いは消ず「最後の望みをかけて戦う」も

  • 2012年06月29日 10:27 visibility62
伊達公子は、ローランギャロス(全仏オープンテニス)1回戦でのドロー運がどうも悪い。

 クルム伊達として初出場した2年前は、WTAランキング9位(当時)で、08年、09年全仏準優勝のディナラ・サフィーナと対戦。このときは奇跡とも言われる勝利を挙げた。しかし、2年連続で1回戦突破を狙った昨年は、世界ナンバーワンのキャロライン・ウォズニアッキが相手。スランプだったクルム伊達は、まったくいいところなく敗れたのだった。

 そして今年は、10年全仏優勝&11年全仏準優勝のフランチェスカ・スキアボーネ(12位)とセンターコートで対戦することになったが、レッドクレー(赤土)コートを得意とするスキアボーネに対し、クルム伊達は苦戦を強いられた。

 第1セット第1ゲームをブレークしたものの、第2ゲームでブレークバックを許してしまうと、クルム伊達は自分から先手を打って、ストロークの角度をつけたり、ネットプレイに持ち込んだりしたが、球際に強いスキアボーネに切り返される場面が多く見られた。

 結局、第1セット第8ゲーム40-15から、クルム伊達が立て続けにストロークミスをしてブレークされると試合の流れはスキアボーネに傾き、そのまま3-6、1-6で敗れた。

「クレーでの(攻撃の)仕掛けが難しく、うまくいかないと振り出しに戻ってしまう。ここのところ、サービスのゲームポイントを取っても、ひとつのミスから足踏みしてしまって、取り切れないことが続いている。40-15の時は、真ん中に来たボールに対してもっと仕掛ければよかったかなと、ミスを引きずってしまった。」

 10歳年上のクルム伊達を破った31歳のスキアボーネは、敗者へ最大級の賛辞を贈った。

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