★樽の細道・第3編★閑さや・・・(涙)

  • 隊長53
    2008年12月23日 23:57 visibility375


第1編はこちら
http://baseballsns.jp/member/544/diary/72845/
第2編はこちら
http://baseballsns.jp/member/544/diary/75759/


【奥野細道・本句】
閑さや岩にしみ入蝉の声
(しずかさや/いわにしみいる/せみのこえ)

<意味>
なんと静かに思えることよ。その鳴き声しか聞こえず、
かえって静けさがつのるように感じられる蝉の声は、
まるで岩々にしみこんでいるかのようだ。


【樽の細道・一句】
閑さやレフトにしみ入売り子の声
(しずかさや/レフトにしみいる/うりこのこえ)

<意味>
なんと静かに思えることよ。その掛け声しか聞こえず、
かえって静けさがつのるように感じられる売り子の声は、
まるでレフトスタンドの阪神ファンにしみこんでいるかのようだ。

<句の背景>
2008年9月19日からの3連戦(或いは、10月8日)の
東京ドーム巨人阪神戦での1コマ。
阪神タイガースが瀕死の状態で、
盛り上がるライト側とは対照的に
レフトスタンドは、静かに沈んでいる情景。
かえって静けさがつのるように感じられる売り子の声は、
阪神ファンに心に深くしみこんでしまった。


尚、3連戦の最中、
売り子の「ビールいかがですか〜!」の声に
切れた(偽)阪神ファンが、「空気読め!」と一喝し、
売り子を泣かしてしまったというかわいそうな実話もある。  


【樽の細道もう一句】
閑さや岩田にしみ入売り子の声
(しずかさや/いわたにしみいる/うりこのこえ)

<意味>
なんと静かに思えることよ。その掛け声しか聞こえず、
かえって静けさがつのるように感じられる売り子の声は、
まるで打たれた岩田にだけしみこんでいるかのようだ。


<句の背景>
2008年9月27日甲子園阪神巨人戦での1コマ。
阪神タイガース頼みの若きエース岩田が打たれ、
甲子園は球場全体が、静かに沈んでいる。
かえって静けさがつのるように感じられる売り子の声は、
まるで岩田にしみこんでいるかのようであった。


























































東京ドームで練習する岩田。
(この3連戦ではないが、どこか物悲しく感じる・・・)


一時的に盛り上がるレフトスタンド。
ただし、この時だけで、終盤の3連戦+1戦は、
ほとんど盛り上がることのなかった東京ドームレフトスタンド・・・


レフトスタンドにて積み上げてみた。




非常に重たかった最後の阪神巨人戦@甲子園・・・

















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